川口道場では大きな大会のあとに、その大会の内容を文章にして試合に出れなかった子供たちに、結果報告をしています。そうする事により道場が一丸となり、みんなが強くなる事を志せるよう、この様にしています。
第11回醍醐敏郎杯全国少年柔道練成大会
11月26日、長野県松本市の松本市総合体育館において、全国少年柔道練成大会が行われました。福井県からは川口道場を含め6チームが参加し、全国からは194チーム、小学生1年生から中学生まで総勢2700人以上の子供たちが集まり熱戦を繰広げました。結果は以下のとおりです。
高学年 1回戦
川口道場 1―2 あすなろクラブB(大阪)
先鋒 梨木 悠 △支え釣込足○ 石崎信太郎
次鋒 斉藤 優 △有 効○ 田村 悠人
中堅 高島 明里 引き分け 石田 渉
副将 西出 裕哉 ○ 横四方固 △ 長束 啓樹
大将 東 陽子 引き分け 桐山 吾尚
高学年の第一試合は、大阪のあすなろクラブBとの戦いとなった。まず先峰の悠だが、5年生が相手だったと言う事もあったが、試合開始すぐに支え釣込足で簡単に1本を取られてしまった。最近はだいぶ強い気持ちを前にだすことが出来る様になってきた悠だったが、まだ勝負できるまで成長しきれていなかった。次鋒の優は、もつれた所で有効を取られてしまった。どうしても、もつれた所で力負けしてしまう。しかし、今までならここで押さえ込まれて1本負けなのだが、ここからしぶとく粘って何とか有効だけでしのいできた。優はキャプテンとしていつも一生懸命やっており、体力で劣る分を気持ちでカバーすることの出来る選手だ。そういう練習が身を結んできた結果、1本を取られないしぶとさにつながったのだろう。中堅の明里は開始から相手より先々に技をかけ相手のペースにさせなかった。実力のある選手だったが、終始明里のペースで試合を引き分けてきた。明里は天性の受けずよさがあり、集中力もあるため先が楽しみである。副将の裕哉は、組み手のうまい相手とあたったがポイントゲッターとしてきっちりと押さえ込み1本を取ってきた。
今までは取れそうで取れないという詰の甘いところがあったが、ようやくポイントゲッターとしての力がついてきたようだ。最後に大将の陽子だが、ここを技あり以上で勝つとチームの逆転勝ちになるところであったが、相手にうまいこと逃げられ引き分けられてしまった。陽子も最近寝技に力をつけてきており、後もう少しというところまで追い込んだものの後一歩というところで逃げられてしまった。しかし、最近の試合では一番積極的に攻めていたように感じた。
高学年チームは敗れたものの、一人ひとりの課題となっていたところが確実に直っておりこの短期間で著しい成長をとげた。この調子で成長していけば、必ず近いうちに結果が出てくるであろう。
低学年1回戦
川口道場 ②―2 松前柔道塾B
先鋒 北野 港斗 ○ 横四方固 彌永 貫至
次鋒 佐々木風太 体落し ○村田 圭祐
中堅 蔵田 龍 横四方固 ○冨田 若春
副将 荒谷 潤 引き分け 石田 隼太
大将 斉藤 稜 ○ 上四方固 内田 元
代表 斉藤 稜 ○ 上四方固 内田 元
低学年は初戦から厳しい相手だった。松前柔道塾、東京の名門中の名門で、小学生から一般まで全国でも有名な強豪である。Bチームであるといっても、1回戦を5-0で圧倒して勝ちあがってきた。
そして注目の先鋒戦、うちが勝つにはここをどうしても勝ちたい所で港斗が、値千金の1本勝ち。動き回る相手を足技で崩しきっちり抑え込んで1本勝ちをしてきた。
次の次鋒戦は相手が53kgと大柄の選手、開始早々投げられてしまい1本負け。風太は大きい相手に気持ちで向かっていききれてなかったように思える。
中堅の龍の相手も45kgと大柄の選手、龍は気持ちを前に出し、向かっていけたがひねり潰され抑えられて敗れた。
もう後がない副将戦。相手は多彩な技を持ち切れ味抜群の選手。ここで負けたらチームの負けが決まる戦いだった。潤はこれまでの課題であった組手がきっちりしており、しっかり集中して強い相手に一歩も引かなかった。そして何とか引き分けてきた。
あとは運命の大将戦、ここは1本勝ちしか許されない厳しい戦いだった。相手も向うのポイントゲッターで力強い。開始早々、相手に振り回されもうだめかと思われたが、一瞬の隙を突いて小外で有効を奪い抑え込んで1本勝ち。
勝負は代表戦へともつれこんだ。代表戦も同じ相手となったが、乗りに乗った稜が払い腰で投げ、そして抑え込みなんとか1回戦を勝ちあがった。正直、前日の練習試合で松前柔道塾の試合を観ていて、松前柔道塾に勝てるとは思っていなかったため、子供たちの成長ぶりにただただ驚かされた。
低学年2回戦
川口道場 1―3 羽田野道場A
先鋒 北野 港斗 一本背負い○ 太田 皓己
次鋒 佐々木風太 袖釣込み腰〇 朝倉 健五
中堅 蔵田 龍 けさ固め ○ 平松幸一郎
副将 荒谷 潤 引き分け 加藤 誠貴
大将 斉藤 稜 ○ 払い腰 朝倉 三捺
2回戦目の相手は愛知の強豪羽田野道場。1月の豊川杯を主催している道場で、今低学年がものすごく力を持っているチームだ。チームの力的に1回戦より劣るチームだが、相性がうちと非常に悪い。川口道場はしっかり持って一本を取る柔道を目指しているが、相手は組際の技に力を持っており一本背負い、小内巻き込み、谷落としなど川口道場では使わない技を主として攻めてくるところだった。
先鋒の港斗は、1回も組む事ができず、相手の一本背負いで有効を取られてしまい痛い優勢負け。
次鋒で取り返そうと思っていたが、相手の袖釣込み腰に乗ってしまい、有効を逆に取られてしまった。それを取り返そうとそのあと風太も攻めたが、焦ってしまいバタバタになりそのまま有効負けとなってしまった。
龍に勝負が掛かってきたが相手の選手は愛知でも有名な軽量級の選手で、前半は善戦したものの、一瞬の隙を突かれ抑え込まれて敗れた。
潤は、勝負が決まっていたが集中力を切らず、谷落としや一本背負いをしのぎ引き分け。
稜は逃げる相手から払い腰で1本を取ってきた。これで川口道場の醍醐杯への挑戦は終わった。
大会全体を通じて感じた事は、夏頃にくらべ選手たちが一人一人きちんと自分に課題を持って練習してきたという事がよくわかる試合だった。悪い癖や気持ちの弱さなどが克服されており、子供たちの成長にとてもおどろかされた。とくに前日の練習試合などで6試合ほど全国の有名な道場とやらせてもらったが、港斗、潤、稜、裕哉などは全国でも十分に戦える力を持っていた。これからが楽しみである。
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