試合に勝つ練習ではなく、強くなる練習
先日・・・・と言っても、少し前の4月19日に、全国大会前の遠征を行いました。
遠征先は、新潟の鳳雛塾さん!!
数多くの全国大会出場を経験しており、もちろん今年も全国大会へ出場される名門中の名門です。
今回、全国大会初出場の川口道場は、全国大会の経験がなく子供達も練習においてどこか落ち着かない様子。
そこで、全国大会の常連である鳳雛塾さんの練習を体験し、何かを感じ取ってもらいたいと思い日帰りで新潟遠征に出かけてきました。
その練習内容は・・・・
徹底した基本練習!!
驚くくらい、基本の反復練習でした。
午前中は、打込みを中心とした基本練習。ただ、その基本練習においても、目的をしっかりと示した中身の濃い反復練習でした。
午後の寝技の練習では、引き込みの重要性を意識した寝技の稽古!!四つん這いの姿勢には一切ならないような寝技の稽古を徹底して行っていました。
当然、失敗をして、抑えられてしまう子もいましたが、そういう子を攻めることはありませんでした。逆に
『失敗はしていいからどんどんチャレンジしろ!試合に勝つ練習じゃないんだ、強くなる練習をしているんだ!!』
という声掛けをされていました。
この言葉・・・
非常に心に響きました。
目の前の全国大会という目標はあるにせよ、それに合わせて駆け足で技術練習をするより、ひたむきに強くなる技術の反復を徹底して行うという王道の練習。
この練習を経験して、われわれ指導者も腹をくくることが出来た気がします。
また、大外刈の練習では、『大外刈りの途中で払い腰に変化するというのは勇気がないから行う行動だ。柔道で身につくのは勇気と決断力!大外で最後まで追いかける練習をすることで勇気と決断力が身につく!』
とのことで、大外のみの乱取りを行いました。
この、柔道の試合に勝つための練習ではない、単純に強くなるための練習を経験して子供達も何か大きな変化が生まれてきました。
そして、先週の土日は、川口道場での強化練習を行いました。
練習内容は、徹底した反復練習。乱取りは一度も行いませんでした。
ですが、非常に中身の濃いそして楽しい練習が出来たと思います。
子供達は汗だくになり、きつい内容のはずが、充実しているからでしょうか?どこか楽しげでした。
最後の、勇気取りの稽古・・・
実力の下の子に思い切り返されてしまう場面もありながらも、それでも勇気をもって技をかける練習を繰り返し、後半では返しを狙っている子を根こそぎ投げ切ることが出来るようになっていました。
投げられることはダメな事!!そう思って思い切って技に行けなかった子も、勇気を鍛えるという目的の練習で思い切って技をかけていくことで、柔道の投げる楽しさを感じる事が出来るようになったみたいです。
この部分をず~と伝えたいと思って声掛けをしてきましたが、やっとこの練習でこの楽しさを伝えることが叶いました。
こういう練習は、見ている方も本当に楽しい!
子供達も、思い切り返されていましたが、それでも楽しそうにそして果敢に技を仕掛けていました。
こういう、充実した稽古ができると柔道って本当に楽しいんだな~と子供達の表情をみていると実感できます。
これからもこういう稽古を続けていけるように声掛けをしていきたいと思います。
さて、大会まであともう僅かですが、怪我をしないように、楽しい練習を続けていきたいと思います。
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