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2013年12月11日 (水)

ある日突然

自分が高校の頃、恩師ににこんな話をしてもらった事がある。

『柔道における成長とは、うす紙を一枚一枚重ねていくようなものだ。本当にうっすーい紙を一枚一枚重ねていく。あまりにも薄すぎて重ねても重ねる前とほとんど変わらない、変化がわからないくらいだ。変化がないことで嫌気をさす事があるだろう。でも、この積み重ねを心を折らずに続けていくと、ある日突然、厚紙を重ねるようなびっくりするような成長をするときがある。この変化は薄紙を重ねていく事ができた者だけに訪れる現象だ。厚紙が重ねられるよう努力を続けるように』

このような内容だったと思う(若干違うかもしれないけど・・・・coldsweats01

当初この話を聞いているときは、はっきり言って今一つピンと来なかった。丁度スランプに陥っていて練習をしても何の手ごたえもなく、むしろ弱くなったかもしれない・・・shockと、周りの成長をしている仲間の活躍に焦りを感じていた時期だった為に、どうしてもこの話が頭にすんなり入っては来なかった。

しかし、高校の2年の冬になったとき、自分でもびっくりするような成長をすることができた。今まで入賞をしたこと無い成績だったが、県の上位に入賞する事ができるようになった。

こうなったとき、今まで練習前に嫌気を催し、頭痛や腹痛に悩まされていた『練習前ネガティブ症候群』から開放され、柔道が楽しくて仕方なくなり、テスト休み週間でもこっそり道場に行って自主練をするようになった。

この出来事があってからというもの、専門学生の時につらい経験があったとしても、なんとなくポジティブに乗り切ることができたような気がする。

『薄紙を重ねていればいつか、このつらい時期を乗り越えれる』

そのような変な自信が付いていたように思います。

前回の川口道場の練習を見ていて、ある子の急激な成長を見たとき、ついこの高校での出来事を思い出しました。

その子は、高学年ですが体が小さく、実力的にも少しずつ成果を出してはきてはいますが、その子が取り組んでいる練習態度を考えるともう一つの子でした。

同級生のレギュラークラスの子達とは、頭一つも二つも差をつけられているような印象を持っていました。

ところが昨日の練習で、その子は突然その差を埋めるような動きを見せてくれました。

なぜ、そうなったかは分かりません。でも、明らかに実力が向上しました。

練習の取り組み方はいつもと一緒だったと思います。

しかし、今まで簡単にやられていた相手に対してしぶとくしのぎ、ワンチャンスで逆転するような動きを見せてくれました。

薄紙が厚紙に変わった瞬間!!

自分の高校時代の思い出が、この子の動きと重なりなぜかうれしい気持ちになりました。

練習後、その子に思わず声をかけて、今日の練習の内容の良かったことを伝えました。

恥ずかしそうにハニカミながら、話を聞くその子の風貌からは、先ほどのような鬼の形相でうなるような雄叫びを上げて練習をしていた覇気のようなものは感じず、いつもの小さいかわいらしい小学生といった雰囲気に戻っていました。

ある日突然・・・・・

努力を続けている子だったからおこせた成長だったのか、誰でも訪れる事のできる成長だったのかそれは分かりませんが、この子は紛れもなく努力を重ねる事のできていた子でした。

そういう子の成長だからこそ自分も純粋に喜びを感じることができたのかもしれません。

川口道場には、残念ながら努力に見合う結果を出せていない子がたくさんいます。その子達の『ある日突然』がおこってくれる事を楽しみに今日の練習に望みたいと思います。

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