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2013年11月12日 (火)

試合での光と影 ~試合での成長と練習のための練習~

平成25年11月10日に坂井町武道館にて行われた坂井町柔道団体大会。

この大会は、全員が試合を経験できるという大変ありがたい試合である。

しかも、3人制とはいえ団体戦、チーム戦で戦うということを経験することができ、経験の少ない子供達の力を引き出すには持って来いの大会でした。

この日、小学校の行事で主力選手が出席できず・・・・

1・2年の部1チーム、3・4年の部2チーム、5・6年の部2チームだが、1チームは2人のみという少ない参加となってしまいました。

試合のほうは自分が審判の関係であまり子供達の様子を見れませんでしたが、自分が審判で担当していた会場の高学年の試合を振り返ってみたいと思います。

まず、予選リーグでA・Bそれぞれ3試合行いました。

まずAチームは、それぞれの課題を試合前に伝え送り出し試合に臨みましたが、優勝候補の丸岡Aさんと戦いで、先鋒、中堅で戦ったリョウ、ライキの戦いぶりにまったく覇気を感じなかった。大将のトライがポイントを奪い2-1で試合を終えたが、結果よりその内容の悪さに2人を叱った。確かに相手は学年も実力も上の相手。そういう相手に対してあまりにもふつーに組みに行っていたところを指摘。チャレンジャーとして全力で立ち向かうというのが求められていた場面で、むしろ『どうせ勝てないから・・・・』という諦めすら感じる試合内容に我慢ならなかった。普段練習している姿、取り組み方に自分は良いものを感じていただけに余計に残念であり悔しかった。あの練習は何のための練習だったのか?どの場面のための練習だったのか?子供達にその部分を伝えてその場を後にしました。

そして、2人で参加のBチーム。2人だけで参加というだけでなく、試合でもほとんど勝ったことのないヒナノとシュウヘイのチームだった。
一人でも負けると即チームの負に繋がる。試合では、せっかくの大会だし試合を多く行ってもらいたいという配慮から、不戦敗のところを勝敗関係なくどちらか試合を行っても良いという処置をしていただき、6年生のヒナノを2試合行わせた。丸岡Bチームとの対戦のとき、最初にポイントをとってきたのはヒナノだった。一本に限りなく近い技ありを奪い、練習での成果の一端を見せてくれたが、試合の後半に押さえ込まれて逆転負け。

この試合で負けたことが影響したのか、この後の試合すべて敗れてしまった。シュウヘイは何もできないまま敗れる試合が続き、結局全敗で予選リーグ敗退が決まってしまった。

試合を見ていて、動きの一つ一つに成長は感じるものの勝負どころで集中が切れる部分が多く感じられました。ヒナノなんかは練習では本当に一生懸命取り組んでいる。ただ、それが今回の試合を見ていても練習のための練習となっているように感じた。

この部分はもっと指導者側でコントロールできる部分でした。試合を意識させすぎて形を壊す場合もありますが、試合をまったく意識しないと今練習していることがどの部分で必要となっていくかという実用性を見失ってしまうのかもしれません。

そういう意味では、今回の試合は非常に勉強になりました。Bチームの試合後、2人を前に、指導者としての力不足であった点と今後の課題をひとつずつ確認しあいました。涙を浮かべながらも真剣に話を聞いてくれていた2人。この2人に何とかして努力の先にある希望を与えてあげたいと思います。

さて、予選リーグで2位となり何とか決勝トーナメントに進出したAチーム。準決勝で山場を迎えます。丸岡Bさんとの対戦。相手は全員6年生です。総合力では相手のほうが一枚上手といったところでしょうか?しかしこの試合で、予選とは違う姿を見せてくれました。先鋒のリョウが危ない場面もありながらもラスト何秒かの時に渾身の大外で勝負!!残念ながら引き手が切れてしまい腹這いで逃げられてしまいましたが、臆する事無く攻める柔道ができていました。中堅のライキの相手は、坂井市で行われたJAの大会軽量級チャンピオンになったT選手と対戦。寝技に力を持っている選手でしたが、ライキも粘り何とか引き分け!!勝負は大将戦に持ち越されました。気合十分で前に出るトライでしたが、決め手もなく引き分け。勝負は代表戦へ・・・

代表戦は大将の2人の戦いとなり、先ほどよりもさらに気合を前にトライは前に出ます。この試合でトライは、一皮むけました。いつもは軽い技出しで戻る癖があったですが、この戦いで最後まで掛けきる柔道へと変化していきました。その効果もあり、力のある6年生からまさかの一本勝ち!!

よい流れで決勝戦を迎えることができました。決勝では、予選で敗れた丸岡Aさんが待っていました。

試合前に、予選での反省を伝えいざ決勝の舞台へ!!

結果からいうと、予選のときと同じ2-1での敗戦。でも、中身が全然違いました。リョウが力強い組み手で前に出ながら試合をしている姿、ライキが先に組んで技を仕掛ける姿、先ほどの予選では見られなかった気迫を感じる試合でした。

けして勝負をあきらめているわけでなく、必死で勝負を仕掛ける姿がそこにありました。

試合後、敗れた2人を褒めました。結果は予選と何も変わらない一本負。でも本気で戦った一本負と、あきらめて戦った一本負の差はとても大きい、そう思います。

この試合をきっかけにこれからの練習がよりよいものになることを期待したいです。

低学年の子達の試合は、あまり見ることができなかったのですが、1・2年の部、3.4年の部で共に優勝を飾り、練習の成果を見せてくれました。

また、中学生の部でも先輩達が大活躍!!決勝の舞台で勝負の掛かった大将戦にて、黒帯の上の学年相手から見事一本勝ちで優勝を決めたタクミ先輩。中学でも着実に力をつけているようです。

こうして大きな怪我も無く大会終了。練習での手ごたえと修正点を見つけた大変価値のある大会だったと思います。

最後に大会を運営してくださいました坂井町柔道教室の皆様本当にありがとうございました。

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コメント

日曜日の大会、お疲れさまでした。
今回の赤ペン先生のブログの内容、とても共感いたしました。まさに記事の内容そのままの思いを自分も感じます。
同じ一本負けでも、最初から諦めた一本負けと、立ち向かっていった結果の一本負けでは、全く違うものですね。試合を見ている側も、全く違う試合に映ります。このことは、うちのA対Cの戦いで強く感じました。

それにしても、Hなのちゃんのあの大内刈りはビックリしましたcoldsweats02 僕は一本取られたと思いましたcoldsweats01 タイミングバッチリの切れ味でしたねgood 体の小さい選手のお手本になる技だと思いました。

投稿: 柔道3兄妹の父、裕 | 2013年11月12日 (火) 16時43分

裕さんコメントありがとうございます。
子供達にとって、勝つと負けるがすべてなんでしょうけど自分達はそんな結果の中からでも子供達の勝負に対する気持ちを見てあげたいと思います。
こういうところから何事にも一生懸命取り組むという姿勢が生まれてきて社会に出ても役に立つ人材へと成長してくれるのではないかな~と勝手に思っています。
今回の丸岡さんとの決勝戦では、あっという間の秒殺で終わってしまいましたが、予選のときと決勝のときとでは別人のような力強さがありました。最善を尽くすという行動を学んでくれればとりあえずはOKですね。
ヒナノは、あの試合にて自分で審判してしまいその後寝技を逃がしてしまったことがまだまだでした。この部分を指導者としてしっかり意識してあげたいです。
次はいよいよ醍醐杯ですね。熱い戦いを期待しましょう。

投稿: 赤ペン先生 | 2013年11月13日 (水) 16時06分

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