« 期待と不安 | トップページ | 第8回小学生柔道錬成石川大会 »

2013年7月11日 (木)

気付きのきっかけ

子供達の柔道に対する意識が良い方に変化するとき、なんらかしらのきっかけがあると思う。

そして、そのきっかけを通じて自分で

『変わらなくてはいけないsign01 今のままではいけないsign03

と気付いたとき、たった一日で、別人のような変化を見せる。

少年指導をしていて、往々として目にしてきた光景である。

人によってその気付きは様々で、何気ない些細なことから、感動的な出来事、ショックな出来事などいろんなきっかけがあると思う。
指導者には、そのきっかけを与えてあげるということも大きな指導の役割であると自分自身感じており、そして、その部分こそが自分の少年柔道指導において非常に大きな部分を占めている。

今回、日整の試合の後、何人かにこの変化を起した子がいた。

まず一人目は、前回の日記で不安と思っていたケイシ。
基本練習などをおろそかにし、練習に対していまひとつ集中力を感じられなかったが、大会で優勝した後、まるで別人のように練習に取り組むようになっていた。

試合に勝ったこと、全国大会に出場するということが新たな目標となったのであろうか?前半の基本練習からしっかり取り組み、誰よりも大きな声を出して練習に取り組んでいた。最近の練習ではない変わりようだった。
試合に勝ったものの、『このままではダメだ』と気づいたのであろうか。とにかくよい変化を見せてくれた。

次に変化を見せてくれたのは、5年生のトライ。
この子はもともと練習に真面目に取り組んでいたのだが、今回試合に負け目標としていた全国出場を逃がしたという夢破れたことが、『今のままではダメ』という答えに繋がったのだろう。
いつも以上に、練習へ積極的に参加していた。誰よりも先頭を走ろうとする貪欲な練習。大きな声を出し、回転運動ひとつにしても全力を出そうとする姿勢が見れた。

試合に負けた悔しさ、そして反省点をしっかり見つめ、そこからの改善に努めているようでした。

このほかにも、劇的な変化を起した新人の子。この子はまだ練習に真面目に取り組めていなかった。指導者の気を引こうとわざと練習中ふざけたり、だらけた態度をとっていたりした。
ところが、今回の試合の結果報告をして、みんなの前で試合に出たものを称えたことが、きっかけとなったのだろうか?はっきりと原因はわからないが、まるで別人のように最初から最後まできっちり丁寧に練習に参加していた。最後の整列のときの作法まで美しいと感じるほどの変化であった。

本当に、何がきっかけになるかわからないものである。これだから少年柔道は面白いと感じることが出来ます(v^ー゜)ヤッタネ!!

そんなことを感じている中、昨日の練習後、ある子と話をしました。

その子はその日の練習で、課題としている練習に対してまったく上手くいかなかった。何度も同じことで注意されるが、いっこうに修正されない・・・・

上手くいかないこと、そのことを注意されること、組んでいる相手からすらため息が・・・・┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

そんな状況に、その子は出来ないことに対してあきらめてしまい、注意されたことに対していい加減な態度をとるようになってしまいました( ´,_ゝ`)ハイハイ

『僕にはどうせ出来ないから、練習しても出来ないだろう』

そう思っていたと思います。彼の態度から注意されたこと、失敗したことから目をそらしているように思いました。

練習後、その子に対してやさしく声をかけました。

『今日の練習はつらくて、嫌な練習だったな。今日の出来なかったことに対して色々注意されたけど何が出来なかったか、何が悪いのか、っていうことをちゃんと理解できたか?』

うつむき加減で、首をかしげる

『先生が見ていてたぶん、注意されていることが理解できていなかったんじゃないかな?練習に対し一生懸命やっていたと思うよ。だけど何が悪いかをわからないまま一生懸命やったとしても、今まで出来ないことを出来るようにはなかなかならないと思う。まずは、自分が出来ないことを認めて何が出来ないのかをしっかり理解しよう。自分が出来ないことを認めるということは恥ずかしいことだし悔しいことだと思うけど、そこを確認するからこそ練習に対して明確な目標ができるんじゃないかな。ただ一生懸命やるっていうじゃなくて、○○を一生懸命するっていう方が上手くなると思うよ。先生達はお前のことが嫌いで注意しているわけではない、強くなってもらいたい、立派になってもらいたいと思って注意してしてるんだよ。そこだけ間違えんとってな!!』

そういう話をしていたら、その子は突然涙を流しだしました。

練習中どんなにきつく注意されたり、つらい練習だったとしても決して涙を流すようなことがない子でしたが、昨日の練習ではさすがに悔しかったんだと思います。だけどそれを認めたくないということで彼がとった行動は、出来なかったことから目をそらすということだったのでしょう。

でもその目をそらすという行動が、彼にとってはダメな事という気付きはあったようです。その部分を話されて、彼の心のダムは決壊したんだと思います。

出来ないことに対して向き合うことの大切さ・・・

このことに気付いてくれれば、練習に一生懸命取り組むことの出来るこの子ならきっと今ある壁を乗り越えることが出来るでしょう。

今回のことが、自分を成長させる『気付きのきっかけ』となることを切に願います。

次回の練習で、彼にどのような変化を生んでくれるのでしょうか?別人のような変化が生まれることを期待して次回の練習を待ちたいと思います。

|

« 期待と不安 | トップページ | 第8回小学生柔道錬成石川大会 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/187942/52404523

この記事へのトラックバック一覧です: 気付きのきっかけ:

« 期待と不安 | トップページ | 第8回小学生柔道錬成石川大会 »