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2012年8月25日 (土)

新たな試み

先日行われた川口道場王座決定戦のなかで大会終了後に、代表者達による形の演武が行われました。

今までは、投の形のみで、こちらで勝手に出来そうな子を決めて練習させて演武していたが、今年は、新しい試みとして、この演武の挑戦権をかけて子供達による形の試合を行ってみた。しかも、固の形も同時に指導してみながら、投の形、固の形の両方の試合を行いました。小学生なので、投の形は捨て身を行わない、手、腰、足の9本、固の形は、抑え込み技の5本のみで演武。

ペアも自分達で決めさせて、投の形、固の形共に週に一回づつ、体操時間のうち15分を形の練習にあててみた。15分間の技の説明をするだけで、あとは自主練のみ。まあ、低レベルではあったが、試合となるとみんなそれぞれに考えながら形に取り組む姿勢がみられました。『本来、形は競技にするようなものではない。』

これは、全日本形の強化練習に参加した際、講道館の先生からお聞きした話である。

『本来形は、後世に技術を伝え、自分達で研究をして自分達の動きを身につけ、柔道というものをより深く学ぶためにあるものであり、点数をつけて競い合うということ自体間違ったものである。』

そうおっしゃっていました。しかし、競技になることで「勝ちたい」という気持ちが研究という形になり、より深く柔道を学ぼうとするようになっていく。恥ずかしい話、まさに自分がそうでありました。そして、そのときに講道館の先生にはこのようにも言われました。

『この強化合宿に参加した者は、その技術、その理合いを、より多くの人々に伝えていくという義務がある』その義務を果たすため・・・・・と、いうのと、なにより自分が魅力を感じたことをより多くの人にわかってもらいたいため、今回新しい取り組みとして形の試合をまず道場内で行いました。6月ぐらいからこの練習を始めて、7月末に投の形、8月盆あけに固の形の試合を行い演武代表者を決定しました。今回新しい試みとしてこのような試合をしてみましたが、試合という形を取ることに色々と問題が生じてきました。まず、形を理解し研究するには、やはり高学年で無いとちと難しいようですsweat01

低学年の子たちにもやらせてみましたが、個人差があるが、まだ理解が出来ないようでした。次に、審査員の問題。今回は、ビデオを撮影し、後日結果発表と言う形をとりました。そして、採点基準が難しく、実際行われている採点方法の、流れ、礼法、各技を各10点満点で評価しその合計点で勝敗を決しましが、その点のつけ方が、正直自分にはあまりわからなかったので、ひとつの技を受けと取りで4点ずつにわけ、減点法により点をつけ、残りの2点は、お互いの呼吸やタイミング、メリハリ、インパクトによる加点するようにしてみました。今回は自分ひとりで採点したのですが、今後は3人の審査員で審査しその真ん中の点数をつければ正しい点が導かれるのではないかと思っています。同点ならその同じになった点数が採用される

とまあ、今のところはそういう採点基準を考えています。実際その方式で点を付けてみたら、ほとんどの子が、減点法で点を失い0点に・・・・、技の間違えは0点、やり直したら全体の点数から半分カット・・・本来のルールはそうなんですが、今のレベルではほとんど点が無い子ばかりでした。そんな感じで行った形の試合で、投げの形110点満点中、49点と低レベルな点で試合を制したT人、T太ペアcrowngawk固の形も70点満点中37点というこれまた低い点数で試合を制したM穂、Y亮ペアと優勝者が決定しました。

まあ、競技として今回やってみましたが、とても成功とは言えるレベルでは・・・・・

ないですねcoldsweats01

そんな、2ペアが行った形の演武がこちら

道場が狭いので、近い間合いで礼法を行っています。

ミスがたくさんありましたが・・・・こんな感じの演武でした。

ダメだしをすれば、固の形は、全体的に急ぎすぎてメリハリがありません。肩固めの手のとり方を間違えています。肩固めの最後の逃げ方と応じ方のタイミングが悪いです。横四方に固めたときつま先が立っている。崩上四方の2と3の逃げ方応じ方がよく表現されていない。そして・・・・・最後の礼法を間違えているcrying

投の形は、肩車の足を寄せていない、投げる方向が違うし手を添えていない。浮き腰の手が背部になっている、払腰でバランスを崩した。釣り込み腰の受けが腰を出して受けるという理合いを表現しきれていない。送り足払いの間合いが遠い。支えつりこみ足のとき下を向いてしまっている。内股の投げる崩しが違う。礼法のとき背中がまるい・・・・などなど

まだまだの演武でしたが、短い期間の練習にしては頑張ったと思います。演武後

『今回の演武はどうでしたか?』

と聞きに来た子供達。上記のような注意点を言うと

『やっぱりか~、そう思ったんだよな~』

悔しがっていまいたが、どこか楽しそうでもありました。

今回行ってみた新しい試み。まだまだ、大成功とはいえないまでも、形に対して興味を持ち、そして楽しんで柔道を学ぶ姿勢の一端が少し見えました。

そして、今回優勝できなかった子たちにも思わぬ成果もありました。まず、投げの形をするようになり、受けを怖がらなくなり姿勢がよくなっていきまいた。これは経験の浅い子に特に見られた成果です。

あと何人か形の体裁きを実戦で使用している子がおり、先日あった東京の武道錬成大会で強豪チームからその技でポイントを取ってきました。

固の形は、逃げ方が上手くなった子が何人もいました。今回の王座決定戦も6年生に押さえ込まれた4年生の子が、形の逃げ方を応用して逃げることに成功しています。

今までは押さえ込まれたら足をバタバタするだけだったが、体を横にしてエビや肩抜きを使えるようになっていました。そう考えると、形を練習に取り入れると言う事は、決してマイナスではないと感じました。まだ全員に成果が見られたわけではないので、この成果が見られた子の成長を分析し、よりよい練習方法を考えて行きたいです。

そして、ダイナミックで美しい形を演武できるようになる子が増え。

『僕も、私もあんな形をしてみたい』。

と思わせるような形を指導していきたいです。。

でも・・・・まだまだ果てしなく先は長いようです。

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コメント

小学生でここまで形ができるとは驚きです。
このレベルだと初段は軽く合格できますね。先が楽しみです。

投稿: まる | 2012年8月28日 (火) 00時53分

まるさんコメントありがとうございます。
短い期間でしたが、子供たちは一生懸命形に取り組んでくれました。
形を行う事で、姿勢がよくなったり、逃げ方が上手くなったりととても成果が出たと思います。
昔の全日本選手権のビデオに少年の練習として子供たちが日本武道館の試合場で固の形を行っている映像がありました。
少年柔道において基本の指導に形はむいているのだと思います。
この取り組みをもっと多くの子供たちに広げて行きたいです。
段位の習得にも役に立ちますが、形を行う事で柔道を学ぶきっかけとなることを期待しています。

投稿: 赤ペン先生 | 2012年8月28日 (火) 17時17分

形の動画をみせてもらいましたmovie

投げの形は、うちの中学生より上手い!固めの形はよくわかりませんが、素人目にみて上手いと思う動きでした。

この形で49点しかないなんて、採点が厳し過ぎるのではないでしょうか?
私なら100点つけてしまいます。
形の指導もされている道場は少ないと思いますが、これからも頑張って下さい。

投稿: カボチャアタマ | 2012年8月29日 (水) 08時38分

カボチャアタマさんコメントありがとうございます。
形の動画を見ていただきありがとうございます。
形の試合をしていたときはもっとへたくそでしたcoldsweats01
その後、何回か練習をしてこの形が出来るようになりました。
最初のときは49点で納得する演武でした。
これからも、形という角度からも柔道を学んでもらえるよう楽しく指導していきたいと思います。

投稿: 赤ペン先生 | 2012年8月29日 (水) 16時42分

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