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2012年3月26日 (月)

坂井市柔道ルネッサンス

平成24年3月25日(日)に坂井町武道館において、坂井市柔道ルネッサンスが行われました。

柔道ルネッサンス・・・

柔道がオリンピック競技になったことにより、世界中に普及した柔道。しかし、その競技面にスポットが当たるようになって行き、柔道本来の精神性が失われつつある柔道会において原点回帰を目標として、柔道の持っている心身育成の側面を蘇らせようとする取り組みです。

坂井市では、福井県内の講師の先生をお招きして、柔道ルネッサンス講習会を毎年おこなっています。

今回の柔道ルネッサンスの講師には、今福井県で最も旬な柔道家である、西村久毅先生に講師としてきていただきました。

Img_9152 まずは、クリリン会長のありがた~いお話の後、西村先生にご自身が柔道を通じて経験したお話をしていただきました。

講習前は、

『試合より緊張しますcoldsweats01

と言っていましたが、講習が始まると、非常にわかりやすくそして、惹きこまれるような興味深い話でした。

Img_9153 Img_9154 柔道との出会い、そして柔道が好きになれなかった少年時代、また、県で優勝することが出来ず、県優勝の壁に泣いた小学生時代、柔道から距離を置いた中学時代、そして再び、柔道をやることになった恩師との出会い。県優勝を果たすも、全国の壁を感じた高校時代。

その壁を乗り越えるために自ら決断した大学進学。そして大学で感じた部内の壁。その中で見つけ出した自分の目標とこだわり、それらが実を結びだした大学時代。

団体3位という結果を残し自身も優秀選手賞を獲得したが、個人で結果を残せなかったことで、柔道の道を極めようと決めた社会人実業団時代、そして、今それらの壁を一つ一つ乗り越えることによって果たすことの出来た全日本出場。

本当に素晴らしい話でした。

Img_9155 Img_9156 この話には子供達も真剣に聞き入っていました。その理由のひとつに、小学生時代柔道があまり好きでなかったという体験談があると思います。道場に入る前に寝そべって嫌がったとか、おいしいものを食べさせてやるから・・・・と言う餌で練習にいったとか、たぶん、子供達も経験したことのある話から入ったからでしょう。

柔道とは本当にきつい競技で、勝ち負けもはっきり出てしまいます。

勝っているときはいいですが、負けているときは本当に面白くなく惨めな気持ちになると思います。もちろん痛いですし練習はつらいです。逃げ出したくなると言う事は誰しも経験したことがあるのでしょう。

そういう同じような経験をした事のある人が今では凄い選手となって活躍している。

このことが子供達の興味をそそったのではないでしょうか?

最後に、子供達に覚えておいてもらいたい3つの事・・・・

このことは今回話を聞いた子供達にいつまでも覚えていてもらいたいことであり、これこそが柔道の本来の目的であるとも感じました。

今の日本は本当に恵まれています。

豊かであり、自分のやりたいことを自由に出来る。そんな素晴らしい世界であると思います。でも、そうなった事で、心が貧しくなっている部分もあると思います。つらい事、苦しい事、いわゆる壁に当たったとき、その壁を乗り越える事無く違う道を選択することも簡単になりました。また、豊かになることにより『やってもらって当たり前』と言う思想も生まれ、感謝するということが少なくなっているように感じています。

つらい事を乗り越え、その先に立ったとき、人の痛みやつらさを理解することができ、そうする事で、人の優しさや、様々な行為に、感謝すると言うことが出来るのではないでしょうか?

上辺だけの感謝ではなく心から感謝することが出来る。そういう人間育成にも柔道の精神はかかわってくるのだろうと、西村先生の話を聞いて感じることが出来ました。

講習の後は、西村選手による寝技の実技指導。寝技に力を入れている川口道場にとっては願ってもない講習会でした。

Img_9160 まず、片方が抑え込みの形をとり、合図とともに逃げるように指示。このときほとんどの子達が25秒間抑えきることができていませんでした。

Img_9164 Img_9167 その動きを確認したあと、西村先生は紙と10円玉を使って、抑え込みの抑えるポイントを指導してくださいました。

Img_9168 Img_9169 Img_9170 次に実際、人ではどうなるのかを披露。

Img_9173 Img_9174 Img_9175 そのあと、人間が立ち上がるためには(おきあがるためには)どのような動きが必要で、逆にどうすれば動けなくなるのかを教えてくれました。

Img_9177 Img_9178_2 この指導方法には目を見張る効果がありました。子供達に、理論を説明してもなかなか伝わりにくいと感じていましたが、色々な道具を使い、動きに対して具体的なイメージを植えつけることにより、柔道の理論が子供達に非常に伝わりやすくなっていました。

最初、25秒間を抑え切れなかった子供達が、講習を終えたころにはほとんど抑えきれるように変化していました。

Img_9186 Img_9187 このあとに、2種類の返し方を教えていただきましたが、とても難しい技術だったにもかかわらず、スポンジのように子供達が技術を吸収して行きました。

最初のイメージをさせるということができているからでしょう。それと子供に理解しやすいような言葉を使うと言う事もあり、難しい技術を見る見る吸収して行きました。

こうしてあっという間に時間が来てしまいました。

最後の質問のコーナーでは、子供達に混ざって指導者の先生達からも質問が飛び交い、とくに丸岡スポ少のTM先生が、試合に望む前のメンタルトレーニングについて質問したところ、とても興味深いお話を聞くことが出来ました。このことは自分自身初めて聞いた話でしたし、『確かに!!』と思えるような話でした。

映像より画像でイメージする・・・・・

子供達にもこれからこのように意識させてみたいです。

Img_9189 こうして、講習会は無事終了。

Img_9192 Img_9195 Img_9197 Img_9198 講習会のあとは、小学生を中心に、柔道の基本指導が行われました。受身や寝技の補強運動の細かい動作の指導が行われ、小学生達が一生懸命基本の技術習得のために汗を流していました。

『何でこういう動きになるの?』、『こっちの足で畳を蹴ってもいいの?』など具体的な質問をしてくる子供もおり、これも柔道ルネッサンスにて学んだ成果であろうと感じました。

Img_9199 これで、2時間の柔道ルネッサンス講習会、基本動作講習会が終了。

今回の柔道ルネッサンスも素晴らしい内容の講習会でした。

このような話をよりたくさんの人に聞いてもらい柔道の本来の素晴らしさをどんどんと理解していってもらいたいです。

今回話を聞けた幸運な子達は、各道場に持ち帰り練習に励んでもらいたい。

最後になりましたが、今回、雪のちらつく足元の悪い中、講師としてお越しいただいた西村先生をはじめ、柔道ルネッサンスを企画運営してくださった坂井市柔道協会の先生の皆様本当にありがとうございました。

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コメント

幼少の頃からの柔道に対する気持ちの移り変わりなど、子供達には非常に身近な体験で参考になったと思いますね。
寝技講習会も、みんな興味を持って取り組んでいて、私達も勉強になりました。
西村先生。happy02ありがとうございました。そして全日本での健闘をお祈りしています。(他人のブログの中で申し訳ありませんが・・・coldsweats01

投稿: クリリン会長 | 2012年3月27日 (火) 16時53分

クリリン会長コメントありがとうございます。
本当に良い話でしたね。
様々な壁と直面してその壁を試行錯誤しながら乗り越えていくということがわかりやすく話されており、本当に勉強になりました。
強い選手になるだけあって色々と勉強しているのだなと感じました。
全日本でも是非がんばってよい成績を収めてもらいたいですね。

投稿: 赤ペン先生 | 2012年3月29日 (木) 00時20分

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