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2011年11月15日 (火)

+αを引き出すもの

Img_8749 先日行われた坂井町柔道団体大会。

この大会は、初心者の部から中学生までたくさんの選手が出場できるありがたい大会である。

しかも、3人制とはいえ団体戦で行われる大会とあって、毎年チーム力、団結力を試すのにもってこいの大会です。

今年も各チームに、団結力を持って皆で戦う気持ちを大事に試合へ臨むように指示を出していました。

そして始まった第一試合。

まず予選リーグが行われ、上位2チームが決勝トーナメントへ駒を進めます。

川口道場の初戦は、3・4年生の部の川口道場Aチームからでした。相手は優勝候補筆頭の丸岡スポ少Aチーム。

3人とも力的に向こうが一枚も二枚も上手・・・・・

しかしながら、最近の練習を見ていて何か面白い試合をしてくれるのではないかと期待しておりました。

が、しかし、ふたを開けてみたら、3-0のストレート負けdown

しかも全試合1本負けの完敗でした。

この試合を黙ってみていて、気づいたことは、まず選手自身に覇気が無い。どこか勝負をあきらめている感がありました。そして、チームの覇気も無かった。仲間が戦っていても、黙って見守るだけ・・・・

そうなってくると、最初は応援してくれていたほかのBチームCチームの子供達も、次第に声をかけなくなっていきました。
試合後、負けて帰ってきた子供達に、この状態を指摘した。

『試合を見ていても、本気が感じられないし、それを見ているチームの仲間達からも本気で勝ちたいという気持ちが伝わってこなかった。周りで応援してくれていた子達も、次第に応援しないようになっていったぞ。それは、お前達から本気を感じなかったからだろうな。』

このように指摘し、チームとして皆で戦う意識の大事さ、何とか力になってあげようとする応援の仕方、そしてその応援を受けて自分の全力を出すこと、それらについて自分達で話し合わせてみました。

今回の試合はこの最悪の試合からスタートdespair

続くCチームの試合、初心者の部の試合も敗れ、悪い流れでした。

Img_8750 Img_8751 Img_8753 が、3・4年のBチームの3年生たちがとても元気の良い活気のある柔道で勝利を収めその後、ほかのチーム達もとてもよい試合で勝ちあがっていきました。

Img_8754 Img_8755 Img_8764 Img_8763Img_8765 良い勝ち方をするチームは、チームの雰囲気も良い!!

御互いに声を掛け合い、その期待に応えるべく気合の入った試合運びを行っていました。 Img_8758 Img_8767 Img_8774 特に、5・6年の部の子達はその辺がしっかりできていたと思います。

Img_8759 Img_8760 Img_8761 さて、初戦で覇気の無い試合をしてしまった3・4年のAチームはというと、残りの予選の試合を何とか勝ちあがり、決勝トーナメントへと駒を進めます。初戦のときの反省からか、徐々に御互いに声を掛け合い、気持ちのこもった試合ができるようになっていた。

そして決勝トーナメントの一回戦は、川口道場Bチームとの対戦。この日一番雰囲気の良いチーム。
3年生中心のチームなので、4年生2人いるAチームとしてはやられるわけにはいきません。

試合は、先鋒、Aチームが一本勝ち、中堅はBチームが一本勝ちで、大将引き分け。1-1で代表戦にもつれ込みました。
引き分けだった大将の2人が戦い。御互いに技を掛け合互角の試合で時間clock

判定は3-0でAチームの勝利。なんとか先輩の面目を保ちました。

ほかの学年の子達も、決勝トーナメントを勝ち上がり、川口道場同士の決勝戦になりました。

1・2年の部は、力的に勝るAチームが2-0で勝利し、5・6年もAチームが2-0で勝利する順当な結果となりましたが、その内容はBチームがAチームを苦しめるとてもきわどい試合が多かったと思います。特に5年生のY未は、6年生を苦しめるとても良い試合ができていました。

そして、問題の3・4年生の部は、決勝トーナメント一回戦、川口同士の対決を制したAチームは、続く準決勝で坂井町さんと対戦。

先鋒が一本勝ち、中堅が一本負けで、また勝負は大将戦へ。

ここで、大将のM琴が、豪快な払い腰で一本勝ちを収め決勝へと駒を進めました。

3・4年の部の決勝・・・・

奇しくも、今大会の初戦で対戦し、苦い思いをさせられた、丸岡スポ少Aチームとの再戦となりました。

この試合がこの大会最後の試合となっていたので、ほかのチームの皆を後ろに並ばせて皆で戦うという布陣をとりいざ決勝の舞台へ!!

今回試合をこなすごとにチーム力を高めてきたAチーム。試合の開始です。

先鋒のM穂は、充実した表情で試合へと臨んでいました。
みんなの応援を背に、前に前に攻めるM穂。立ち技、寝技共にガンガン攻め合う好勝負。初戦とは別人の動きとなっていまいた。こうなってくると応援のほうも力が入ります。
チームの仲間も必死で応援していました。最後まで攻め抜きましたが、ポイントはつかず引き分け。

続く中堅3年生のR輝も、初戦のときは組むことすらできなかったのですが、大外や支えをかけて必死で戦いました。しかし、相手の大外刈を耐えれず一本負け。

1-0で向かえた大将戦。ここで一本勝ちをして代表戦に持ち込まなくては勝ち目はありません。相手は福井県でもトップクラスの選手。試合は、開始早々、相手の小外刈をまともに受けてしまい一本負け。2-0で敗れてしまった。

この大将戦で敗れた瞬間、先鋒のM穂は号泣crying

初戦で敗れたときには無かった涙だった。本気で戦い、本気で仲間を応援して、それでも敗れたことによる、本気の悔し涙。

M穂はあまり、このような場面で涙するような子ではなかったのだが、今回の試合を重ねるにしたがって、このチームで勝ちたいという気持ちになったのであろう。まさに、団結力が形になった涙だと思った。

この涙には自分も軽くweep

このときの気持ちを忘れず、今後も皆でがんばってもらいたい。

今回の試合は、この決勝戦のように、チームで戦うことによって自分の力+αが発揮できていたように思う。この+αを引き出したもの・・・・・

それは、真剣に勝負に臨もうとする姿勢と、その姿を見て必死に応援する、一緒につらい練習を乗り越えた仲間達、そして全力でぶつかっていけるライバル達の存在であろう。

この試合で、とても重要なことを子供達が気づいてくれたように思う。

次の日、練習にたくさんの子達が志ノートを提出してきた。そのなかの2年生の子の文章にこうあった。

『M穂先輩の試合後の涙を見て、私は、試合で負けて、とても悔しいまでの試合ができなかったことが悔しかったです。』

あの決勝戦で見せた戦いと、本気の悔し涙は、チームの中に新しい刺激を与えてくれたようです。

Img_8775 今回感じたこの雰囲気をこれからも大事にしていってもらいたい。

最後に、このような重要な気づきをもたらしてくれた、素晴らしい大会を運営してくださいました坂井町柔道教室の皆様ならびに、いなす様をはじめとする関係者の皆様、本当にありがとうございました。

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コメント

movieビデオ観戦しか出来ませんでしたが、
M穂の予選と決勝は、これが同一人物か?って思うぐらい全く違う柔道でしたね。
予選では覇気が感じられず受けてばかり。それが決勝では・・・coldsweats02
どんな【impact闘魂注入】をしたのか興味津々でした。
2年生の子の志ノートの文章も泣かせますねぇcrying
上級生には、下級生に戦う背中を見せて欲しいですね。

投稿: クリリン会長 | 2011年11月15日 (火) 16時57分

クリリン会長コメントありがとうございます。
今回の試合は、とても良い試合が多くありました。

でも、やはり一番よかったのはこの3・4年生の部の試合でした。
柔道で大事な『気持ちで戦う』ということ。いつも子供達には言葉で伝えるものの、いまひとつ伝わらずにいました。
でも、このM穂の劇的ビフォーアフターで、勝負における気持ちの大切さを伝える事ができたのではないかと感じております。
今回収穫だったのはこの変化を、指導者の闘魂注入ではなく、子供達自身が励ましあって起こしてくれた変化であったということです。

こういうチームの団結力で生まれる変化をこれからもどんどん期待したいです。

投稿: 赤ペン先生 | 2011年11月15日 (火) 19時30分

僕が凄いと感じたのは、M穂ちゃんという体も小さく、まだ4年の女の子が、その柔道で周り雰囲気を一気に変えてしまったこと、そしてその小さな女の子の悔し涙が、2年生のノートに象徴されるように、チームメイトの心を動かしたことですね。きっと、ご指導されている先生方にもなかなか伝えることが難しいことを、M穂ちゃんは柔道で伝えることができたのではないでしょうか。ノートを書いた子は、自分もそうなりたい、そういう試合が出来るようになりたいと、思うのでしょう。

僕は、丸岡の子供達もあの決勝の3試合を見て、きっと何かを感じたはずだと思います。僕が一番分かってほしいのは、あの気持ちのぶつかり合う、そしてチーム一丸となって相手に立ち向かう熱い柔道が、自分たちにも必ず出来るんだということです。もちろんそういう柔道をするためには、普段の練習に取り組む姿勢が大事ですけどね。

少年柔道ファンとしては、あのように年に何度も見れないような好勝負が見れて、本当に良かったです!これからも同じ地区の強敵(トモ)として、熱い戦いをたくさん見せて下さいhappy01

投稿: 柔道3兄妹の父、裕 | 2011年11月15日 (火) 20時26分

裕さんコメントありがとうございます。
今回このような変化をもたらしてくれたのも、対戦相手がいてからこそです。
強いと認めている相手だからこそ立ち向かう価値があるし、そういう相手に立ち向かうためにはたくさんの仲間の支えが必要であるということがこの試合でみんなに伝わってくれたのではないかと思います。
自分も持てる心身の力を、最も有効に活用し全力で試合に臨む。
その試合をお互いが切磋琢磨して行う事で、やっている本人達の心身の成長が加速され、更には試合を見ていたすべての人たちに感動を与える。
そして『僕も、私も!!』と見ていた者がこの試合を目標にして頑張ろうとやる気を出していく・・・・
これが自分の理想としている『少年柔道における精力善用、自他共栄』です。
このような理想の柔道を行ってくれたM穂と泉弥ちゃんに感謝したいです。
これからも切磋琢磨していきましょうね。
よろしくお願いします。

投稿: 赤ペン先生 | 2011年11月16日 (水) 12時21分

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