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2011年5月16日 (月)

福井県講道館講習会 地方審判員講習会

平成23年5月15日(日)に福井県立武道館において、福井県講道館講習会 地方審判員講習会が行われました。

今回の講習会には、講師として岡田弘隆先生(筑波大学監督)をお招きして、沢山の指導者、審判員、C級ライセンス受講者の方々が集まり、審判の勉強を行ないました。

午前中は、2階会議室で国際柔道連盟試合審判規定の解説が行われ、技の評価の講義から始まりました。

投げ技では立姿勢と寝姿勢の見極めが必要で、しっかりと流れを理解するということ。
捨身技や、返し技で同体で倒れた場合、最終的にどちらが最終的にコントロールしているか?等の『見極めの大切さ』を言っておられました。
とくに、自分が勉強になったのは、自分から仕掛けて掛け損ない、自爆するような形で横転した場合、受けているものがしっかりコントロールしていない場合はポイントを与えるべきではないと言う事でした。
またそれに類似したパターンで背負い投げ等で反対側に落ちた場合も相手を制しているか、それとも受けが転んだだけなのかの見極めが必要であると言う事でした。当然制していなければポイントにならないので、ただ単に背中がついたかどうかというより技の効果をしっかり見なくてはいけないと言うことなので、技を見極める審判技術が要求される事だと感じました。

寝技では押さえ込みの定義にのっとり、相手に覆いかぶさり、『袈裟』又は『四方』の体勢が条件となっており、俗称三角固(正式名称ではない)でおさえた場合、お尻が畳に付いている場合は押さえ込みとしないと言っていました。
押さえ込みはどんどん新しい技術が出て来るので、???と思ってしまうことが多いですが、これらの条件を元にしっかり見極めたいです。
後、脚を絡む場合、しっかり絡むことが条件となり、すぐ外れそうな触れている程度では解けたとならないそうです。

反則の適用では、

①腰を曲げ、頭を下げた低い姿勢をとり続けること。

②偽装的な攻撃をすること(掛け逃げ)

③組み手を嫌う事。また自分の襟を押さえたり、ただ相手の後襟を上から押さえ続けて相手に組ませないようにすること。

などについてより厳格に対処するべきであるという事でした。

これらは、1メートル柔道(頭を下げ低い位置で柔道をする)と呼ばれる、積極性に欠ける柔道になる原因になるため、より厳しく見ていくよう言われました。

この場合も安易に両方へ与えるのではなく、片方に与える『見極め』が必要であるということでした。

また頭から突っ込むような反則負けの場合は、たとえ綺麗に投げたとしても正面から跳び込む場合は反則負けとなるのですが、トップレベルの選手では投げたとき、顔を横を向いたりしていると、この反則が適応されない場合があるそうですが、少年などは危険防止のためより厳しくとったほうが良いと言う事でした。

次に待て、始めの宣言についてですが、国際ルールでは、選手同士が向かい合った平等な場合であれば開始線に戻らなくても始めを宣告することができ、試合の流れをむやみに止めるような無意味なマテをかけてはいけないということでした。
寝技の場合では、もう少し進展すれば押さえ込みになるか、絞め、関節が決まる可能性がある場合通常より長く状況を見ることが大切である。として柔道において、重要な寝技の技術の発展を阻害することのないようにする必要があるそうです。

次に場内外の判定では、場外際の際どい技が決まった場合ほとんどが中として判断する流れであるそうです。この場合副審がしっかりと見極める必要があるのですが、際どい場合はあまりあわてて手を振る(場外と判断する)のではなく、一呼吸おいて手を振ったり中であるというジェスチャーをするほうがよいというアドバイスをいただきました。

午前中の講義では、たくさんの質疑応答が行われ、たくさんある資料の前半部分で時間となってしまいまいた。
休憩時間も、熱心な先生方は次々と岡田先生のもとに集まり、色々な質問をされていました。

お昼休憩を挟み、午後からは、大道場のほうで、講義と実技が行われました。

午後の話で、質問が集中したのは足取りの反則に関してのことが多く、どういう場合が反則であるかの説明を受けました。
反則となる場合は、

①双手刈、朽木倒し、掬い投、肩車等の技をかける場合、片手で襟を持っていてもいなくても直接脚を取り攻撃する事。ただし触れた程度は反則とならない。

②相手が攻撃に出ようとしている状態のとき、手や腕を直接相手の足にあてがい防御する事

③小内巻きで、足と同時に手又は腕で相手の足を抱えること。

④大内刈で足と同時に手又は腕で相手の足を抱えること。

⑤谷落しで足と同時に手又は腕で相手の足を抱えること。

⑥一本背負いで背負うと同時に手又は腕で相手の足を抱えること。

⑦相手が内股をかけてきたのを待ち構えて体の接触なしに掬い投げに行くため相手の脚を抱えること。

と言う事でした。背負い投げや、袖釣り込み腰で相手を担ぎながら足を持って投げに行く方法(一昔前丸山スペシャルと呼ばれていたもの)は、反則にならないということでした。

防御の場合は、相手の攻撃を一旦受け止めその後であればあしをとってもよいという事でした。

最近では、低い背負い投げの受けの場合またの中に手を入れ防御した場合はほとんど反則が取られないそうです。また支え釣り込み足を足取りで切り返す場合も相手の足が当たっている場合は、反則にならないそうです。

例外として認められる場合として、相手が標準的でない組み方のうち、肩越しに逆側の背部を掴んだ場合は、足をとることが認められるそうです。この場合、相手(標準的な持ち方をしていない方)は、すぐに(1~2秒程度で)攻撃しないと『指導』が与えられるそうです。

いずれとも、見極めるのがとても難しそうなものばかりで頭が痛くなります。

最後に少年規定の反則に触れ、組み方の反則や両膝の反則について、後押さえ込みのことについての説明を受けました。

この中で自分が知りたかった話は、最近少年柔道でも様々な押さえ込む技術があり、中でも相手の頚を決めるようにおさえる抑え方があるのですが、そういった場合の対処について質問させていただきました。

『こういった技の場合、少年柔道向きの技ではないので、早めに危険だと『待て』をかけることが望ましい』

との回答をいただいたので、この様な技を見た場合、危険であるかどうかを見極め、なるべく早めに『待て』かけるようにしたいです。

最後に、県警の方々に模擬試合をして頂き、今年AライセンスBライセンス受級者とCライセンス受講者に審判の実技を行いました。県警の人たちの、巧みな試合運びに、皆さん四苦八苦しながら審判を行っていました。

こうして、講習会終了。

今回の講習会も大変勉強になるとても良い講習会でした。岡田先生は午前午後と質問攻めにあい本当に大変だったと思います。お疲れ様でしたcoldsweats01

講師を務めてくださった岡田先生を始め運営をしてくださった県柔連の皆様本当にありがとうございました。

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コメント

お疲れ様でした。

こと詳しく伝えて頂きありがとうございます。

しっかり勉強させていただきます。

投稿: カニーマン | 2011年5月16日 (月) 18時23分

赤ペン先生、おはようございますhappy01


講習会の内容、とても勉強になりました。


自分もC級ライセンスを持っています。


千葉も、5月5日に講習会がありましたが、今年は都合が悪く、参加できませんでした…


参加した先輩から、資料をいただいたので、赤ペン先生のブログとあわせて、しっかり勉強させていただきます

投稿: ロードマスターズ | 2011年5月17日 (火) 07時53分

今回、参加できなかったので、赤ペン先生のレポート助かりましたcoldsweats01
一瞬の見極め、難しいですねcoldsweats02しかし、選手のために研鑽に励まなければ・・・
少年においては、やはり安全が一番ですね。しっかりと見極めて事故を未然に防げるよう審判をし、また子供達の指導に活かしていきたいです。また御指導願いますwink

投稿: クリリン会長 | 2011年5月17日 (火) 11時01分

カニーマン先生コメントありがとうございます。
まだ色々と質問事項がありましたがとりあえずこの様にまとめさせていただきました。
読みにくい文章で申し訳ありませんがご活用ください。

投稿: 赤ペン先生 | 2011年5月17日 (火) 11時49分

ロードマスターズさんコメントありがとうございます。
国際審判規定は、頻繁に改正があり、その中でも足取りや効果の廃止など様々な変化がおこっております。
そのほかにも、微妙な解釈の変化もあり、日々勉強しなくては正確な審判が出来ないのではないかと感じております。
大変読みにくいブログとは思いますが、ロードマスターズさんのお役に立てれば幸いです。
頑張ってください。

投稿: 赤ペン先生 | 2011年5月17日 (火) 11時54分

クリリン会長コメントありがとうございます。
今回の講習会は受講者の先生方が沢山質問をしとても有意義な講習会となっていました。
ブログに書ききれない内容でしたね。
後、書き忘れていたのですが、ベアーハグ(胴タックル)のような小外の場合一回目はペナルティーなしで、2回目は指導を与えるといった、頚抜きの反則と同じような対応をするとの事でした。
このベアーハグもいきなり抱きつく場合とし、片方持った状態から抱きつく場合は、この反則は適応しないそうです。これも見極めが難しい技です( ̄Д ̄;;
また勉強会を行いましょう。

投稿: 赤ペン先生 | 2011年5月17日 (火) 12時00分

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