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2011年4月20日 (水)

受身

前回『一番大事なこと』として、礼の精神を一番最初に指導しているという日記を書いたが、今回は次に指導している『受身』についてscissors

最近柔道をはじめた川口道場の新入門生達は、徐々に出来ることが増えて行き、最初はぎこちなく周りを見ながらの礼法も、最近ではなかなか様になってきている。

そこで次のステップとして『受身』の本格的な指導を始めている。

受身とは・・・・・・、自分の身を守る技術であり、この受身の習得が安全に競技するために不可欠なものであります。

川口道場では、礼法の指導の後、指導者が1人付いて受身の練習を行ないます。

ある程度形が出来てきたら、指導者が子供を投げて正しく受身が出来るかチェックし徐々に通常の練習に溶け込ませるようにしています。

この別メニューの時期は、その子のその子で運動能力の差があり一定の期間が決まっているということはなく、出来るようになったと判断したら通常練習に入っていきます。

その後の受身の練習は、ほぼ各自の単独練習、また約束練習や、投げ込みといった練習となっています。

この受身の練習は大体このような形でもう確立されており、この様な練習で十分事足りると思っていました。ところがある先生が考えている『受身についての考え』というものを知る機会があり、自分の受身に対する練習に甘さがあったのではないかと考えさせられました。

残念ながら、今、日本の柔道では、大きな事故がたくさん起こっています。日本の競技人口は、全人口約1億2700万人中、約17万人。その中で、柔道での後遺症が残ってしまうような大きな事故が発生したのが13件もあります(2009年)。これでは危険なスポーツと言わざるを得ない状況でしょう。

しかし、同じ柔道でもフランスの柔道では、競技人口がフランス全人口6千万人中、約55万人sign03その競技人口の多さにも驚きますが、もっと驚くのがその中で柔道で起こった事故の件数、事故はたったの1件だけ!!(゚ロ゚屮)屮だったそうです。

この事を考えると、指導のあり方自体を疑わなくてはいけないのではないかと思います。自分の受身指導の元となる部分は、自分が練習してきた事がベースとなってきています。なので受身の練習ということに特段の工夫や考えを持っていなかったように思います。

受身は準備体操の一つという認識を持っていたところがあり、つい

『受身だけやっていては、子供達が飽きてしまうからある程度で実戦練習に・・・・・・』

という考えを持ってしまいがちでしたが、そこで早くに競技性の部分に進むのではなく、

『受身の練習方法を工夫し、受身を楽しく飽きさせず練習する方法はないものか?』

と考える事が必要なのであり、しっかりとした受身指導の理論を持つべきではないかと思いました。

競技の部分にスポットが浴び、その傾向が少年柔道にも大きな影響を与えている今日この頃。

柔道という競技は、やっているものだけでなく見ているものも熱く魅了する、そんな要素を多く含んでいると思います。その部分ばかりに注目してしまうと、勝負に負けないように無理な姿勢で投げられない様に踏ん張ったり、こらえたりして受身をほとんど取らないようになってしまいます。しかし、勝負の世界なのでそうしたい気持もよくわかります。

しかし、少年期、まだ経験の浅い子達には、あまり勝負を意識させない指導というのも必要なのではないだろうか?

受身の稽古を繰り返し行い、無意識に体が反応する事ができれば、勝負を意識した動きの中でも投げられた場合、最低限の受身もしくは身を守る体捌きができると思います。

その無意識での身のこなしができるまで、子供達には、無理に踏ん張らず素直に受身を取るということを指導する必要があるのではないかと思うようになってきました。

なので最近、練習で豪快に投げ技が決まったとき、投げた子を褒めてから必ず、投げられた子も『うまい受身だった』と褒めるようにします。

豪快に投げられるときというのは、投げられる側も、姿勢よく踏ん張った際、相手の技が競り勝ち豪快に一本が決まると思っています。投げられる側が、腰を引いていたり、自分で転がるように投げられているのでは、豪快な技が決まることは少ないでしょう。

見極めが難しいですが、受けの上手さもしっかりと評価していってあげたいです。

これからの練習で、受身の新しい練習方法をみんなが楽しく、そして集中して行っていけるように色々と考えて行きたい。

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