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2010年9月25日 (土)

試合を振り返って

Img_6329 先日行われた、第2回福井県柔道フェスティバル。

この大会の小学生の部では、この大会特別なルールを適応して行われました。

それは、いきなり膝を付いて技を仕掛けることはたとえ片膝であっても、指導を取るという大会申し合わせ事項を適応した大会でした。

このようなルールで行われる大会は全国でもあまり類を見ないと思います。坂井市では何度かこの特別ルールを使った大会を行っていたが、県の大会でこのルールを適応することは初めてのことです。

このルールの背景には、従来からある両膝つきの背負い投げ等の技に対しての罰則と同じように基本の習得と安全管理を目的としています

安全管理という部分では膝を付いて低く技をかけると、自分の膝を痛めることはもちろん相手を頭から畳に落とす危険性が高まり大事故となるリスクがあります。

そして基本の習得という部分では、今年の2月に少年部の先生方と一緒に講道館講習会に参加した際、全柔連ジュニアヘッドコーチの大迫先生の指導者講習があり、そのときこの片膝を付いての柔道についてのお話がありそのことを踏まえてこの特別ルールを用いたのだと思います。

この特別ルールを適応して行うということに対して賛否両論あると思いますが、先日行われた全日本ジュニア柔道大会を観戦していた園田隆二女子監督が『掛け潰れる選手が多すぎる。』と苦言を言っていたということもあり、掛け潰れる技が少なくなるためにもこの特別ルールはとても意味のある大会であったと思います。

さて、試合のほうはといいますと、川口道場の子供達は、どの子も苦戦を強いられていました。それもそのはず、この大会は各チームから各学年の代表1名が試合にエントリーしています。なので初戦から厳しい戦いばかりでした。

そんな中1年生のK志が抜群の試合内容で決勝まで勝ち上がってきました。

Img_6333 Img_6336 決勝の相手はライバルのR晴くん。この日のこの決勝戦はお互いに勝負を意識してかあまり動きの無い戦いでした。しかし試合の中盤に不用意に払い腰をかけたあと戻り際に大外で技ありを奪われてしまいました。そしてそのまま時間となり技あり負け・・・・・

試合終盤の取りに行く姿勢はとても良かったのですが最初からあのような動きで戦ってもらいたかった。でもとても勉強になった試合だったと思います。

Img_6347 Img_6353 それと5年生のK平も初戦から豪快な内股で一本勝ちを収めると、続く2回戦も力のある選手から小外で一本勝ち。続く準決勝も一度敗れている選手から、技ありを2つ奪い合わせて一本勝ちとオール一本勝ちで決勝まで勝ち進んできた。
しかし決勝では、良いとこなく一本負け。もう少し練習が必要のようだ。

このほかにもたくさん試合があったのだがほとんど審判をしていてあまり試合を見ることができなかったが、聞いた話では、チャンスをものに出来ない負け方や、試合の終盤に集中力が切れて負けてしまうケースが非常に多かったようだ。最近、打ち込み、投げ込みの練習を中心に行っていたからおこる事かもしれないが、試合の流れで終盤に気持ちが切れないようにまた指導して行きたい。でもまあまずは形作りから!!

試合の駆け引きなどはまずしっかりとした土台が出来てからの話である。

これから、10月、11月と試合が続きますが、試合に間に合わせようとあせることなく、ひとつずつ技術を積み重ねて行きたいと思う。

Img_6356 今回の試合では誰も優勝することなく、みんな悔しい思いをしたはず。この悔しさをばねに更なる成長を期待したい。

最後になりましたが、今回試合運営を行ってくださいました福井県柔連の皆様本当にお疲れ様でした。大変すばらしい試合になったと思います。本当にありがとうございました。

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コメント

赤ペン先生いつもブログ拝見させていただいております!膝付き背負いの事なのですがいつも基本から逸脱している、危険、将来伸びないと酷評されていますがこの前の世界柔道でも両膝背負いは当たり前のようにやっていたし、大人はいいんやお前たち小学生はあかんのや!では少しおかしいような気がします。体重差がある大外巻き込み、払い巻き込みそちらのほうがよほど危険があるようにおもいます!同じ学年でも2倍、もしくは3倍近くも体重差がある試合は危険ではないんでしょうかね?

投稿: | 2010年9月25日 (土) 11時54分

?さんコメントありがとうございます。

この膝付きの件ですが、賛否両論あると思います。

そこで自分なりに勉強して感じたことを書かせていただきたいと思います。

まず最初に、なぜ少年ルールで膝を付く技がだめなのか?ということについて自分なりにまとめてみたいと思います。

まずこの両膝つきの反則がいつ頃生まれたのかといいますと、昭和51年の第7回全国柔道中学校大会から初めて大会申し合わせ事項として誕生しました。この背景には、第5回の大会の際、残念ながら競技中に不慮の事故が起こってしまい、そこから不慮の事故を絶対に起こさない施策を講じなければならないということで、いきなり両膝をついての背負い投げの禁止というルールが生まれました。このような禁止事項の影には過去に起こった残念な事故があるように思います。
確かに、両膝を付いてかける背負い投げにはいきなり相手の懐にもぐりこむことが出来て、相手との体格差があったとしても、それを補える技術としてとてもすばらしいものがあると思います。柔能制剛を体現するためにはこのような上下の落差のある技術は必要不可欠のものであると思っています。
しかし、成長期を迎えていない少年少女達にこのような技術を使わせてしまうと過去に起こった残念な事故に繋がってしまうリスクが非常に高くなってしまうように思います。

その理由とし大きく3つあると自分は考えております。
まず一つは、成長段階にある子供達の身体的な怪我に繋がるということです。子供の時には成長するため骨が柔らかい部分があります。大人になるにつれてしっかりとした骨になる部分があるのですが、いきなり膝を付くことにより技をかけた者の膝より少し下の部分にあるその柔らかい骨を損傷してしまうという成長期特有の障害を起こしてしまう危険性があるということがあります。
次に、低く入ることは出来ても子供達の筋力では相手を上手くコントロールして投げることが出来ずに相手の頭が畳に当たるような投げ方になる危険性があるということです。自分自身審判をしていてよくこのような場面を目の当たりにしてヒヤリとしたことがよくあります。
そして3つ目は技を受ける子も未熟であるために受身が上手く取れないということです。先ほども書きましたが相手の懐にいきなりもぐりこむという技術は組み合っている者としてみると本当に速く、ましてや上下の動きには、人間の目はなかなか反応することが出来ないので本当に相手が消えたように感じたりするものだと思います。
当たり前ですが少年柔道をしている子はそのほとんどが初心者といっても良いと思います。その初心者の子達がこのような高低差のある速い技をかけられてしっかり反応して受身を取れるかというとなかなか難しいものがあるように思います。

これらの点からも低い膝を付く技が危険だと判断され少年規定での禁止事項に追加されたのだと思います。

また将来伸びないといわれている部分につきましては、自分は低く入っても膝を付かずにしっかり伸び上がって膝のばねを使いながら入るのであればそれは将来に繋がっていくと思いますが、最近片膝をつきながらぶら下がるように入ってそこからローリングするように投げに行くのは将来的に変な癖をつけてしまうのではないかと思います。世界柔道では低く入ってもそこから膝のばねを使い追いかける技術がすばらしいからであると思います。でもあの技術を行うためには強靭な足腰と体力が必要になると思いますので、まだ体の出来てない子供達にはまずしっかり担ぐということを意識させる練習から行っていき成長に合わせて懐にもぐりこむことを指導していくと良いのではないかと考えます。
このことを総合的に考えていくと、子供達が試合において膝を付くことにより、受け取り双方が技術的・体力的に未熟な状態であるがために重大な事故に発展してしまうリスクがあるということで少年柔道におけるこのような反則が存在しているように思います。

また、コメントにもあります大外巻き込みや、払い巻き込みに関しまして自分も同じように思います。
このいきなりの巻き込み技は、実はすでに少年ルールでは禁止事項となっております。
ただこの技の反則を審判員がなかなか取れないというのが現状であると思います。
しかしながらこの部分はもっと審判員同士が勉強してしっかり規定通りに反則を取らなくてはいけないと思います。体重に関しても危険性があるということは感じております。最近では体重別の試合も増えてきておりその辺の対策をしているところではあると思いますが、選手人数のことを考えると試合が成り立たないということでなかなか難しいのではないでしょうか?そうなってくるとやはり各指導者が、投げるほうも投げられるほうも安全でかつしっかりと投げれる技術の指導というのが第一に必要となってくると思います。福井県で例を挙げさせて頂きますと小学3年生で100kgくらいの立派な体格の子がいます。しかしながら巻き込むような技を一切せずしっかり立って投げることを指導者の方に徹底されています。そのせいで1,2年生のときは度々判定負けをしていましたが、最近ではきれいに投げて優勝したりしてます。このような指導を心がけていけることが理想であると感じています。
また、受けるほうも勝負に負けたくない気持ちが強すぎて極端に腰を引いて相手に抱きつくように受けたり、自分からうつ伏せにつぶれて受けるようなことをしても危なくなると思います。
その辺の指導も重要になってくると思います。

柔道という競技は、どうしても危険が付きまとう競技であると思います。
しかしながら、お互いを高めあうそして自分の心身を高めることにも非常に優れたすばらしいものであると自分は体験しております。
この柔道によって感じることの出来たこの経験をたくさんの子供達にも経験してもらいたい。そのためには、より安全にそして全力でお互いを高めていける環境を作るという意味でも我々指導者・審判員が努力しなくてはいけないのではないかと感じております。
大変長々とまとまりの無い文章になってしまい申し訳ございませんsweat01
貴重なご意見ありがとうございました。

投稿: 赤ペン先生 | 2010年9月25日 (土) 16時50分

いつも、楽しく拝見させて頂いております。
今回の日記のコメントを見させて頂きとても勉強になりました。
なぜ小学生は両膝背負いがダメなのかとても分かりやすく理解できました。
ありがとうございます。
これからも色々と勉強させてもらいます。

投稿: 他県指導者 | 2010年9月27日 (月) 13時34分

他県指導者さんコメントありがとうございます。
大変まとまりの無い文章ですみません。
自分なりに、全中の指導者会議や講道館講習会で学んだことをまとめてみました。
こうしてみると勉強しなくてはならないことがたくさんあると実感します。
指導者も日々勉強ですね。
また何かありましたらコメントしてください。

投稿: 赤ペン先生 | 2010年9月28日 (火) 00時55分

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