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2010年5月16日 (日)

新ルールで審判してみて

5月になり、5月1日より変更となった新ルールで5月9日の午前中に国体予選、午後から全国小学生学年別柔道大会福井予選、そして5月16日に北信越学生大会の審判を行ました。

講道館試合審判規定になれていた自分は、今回の審判のルール改正による国際審判規定にしっかり対応できるかとても不安な部分がありました。特に大きく変わった、いきなりの足取り、場内外の判定などが一番不安がありました。

審判をしてみての感想として、自分が思っていたより審判がやりやすくなっていたということがあります。
今まで指導、注意、警告、反則負けがありましたが、国際規定は指導と反則負けの二つしかなく分かりやすくなっていましたし、場内外の判定も場外際でかけた技はほとんど場内として判断できるので今までより判定しやすいように感じました。

一番やりやすかったのがいきなりの足取りがなくなった事によりしっかりと組み合う攻防が増えてきたということがあります。選手もいきなりの足取りが反則負けだということを意識しているからでしょうが、自然としっかり組み合っているように感じました。組合えば脚を取るということが少なくなりますからね。

少年の試合でも、今回の変更により大きな混乱はなかったように思います。前回の日記のコメントに少年の試合が3分で行われることで意見を求められましたが、今回審判をしてみて、3分になったおかげで技による決着というのが増えたように思います。2分の試合であると技のかけ数で判定決着ということがありましたが1分時間が増えたことにより組むチャンスができ、ワンチャンスで技が決まる場面が増えたように思いました。
このような変化が出たということは、3分になって良い部分であると思います。
ただ、この3分という試合が子供達の体にどれほどの負担があるのか・・・・・ちょっと心配です。3分で戦い勝ち上がっていくためにはそれなりの稽古が必要です。成長期を迎えていない子供達の体がその稽古に付いていけるかがちょっと心配ですね。


またいきなりの足取り反則負けも自分が主審をしているときに起きてしまいました。少年規定の申し合わせ事項で、1回目の足取りは口頭注意で2回目で反則負けとなっていましたが、相手の背負い投げに体が反応してしまいとっさにズボンを握ってしまうといった足取りが起きてしまいました。
故意ではなく完全に体が反応して足を取っているので反則を取るのがかわいそうでしたが、これでも反則になると審判講習会で習っていたので残念ながら反則負けとしました。

このほかにも講道館試合審判規定より国際試合審判規定のほうが反則の適応が早くなり(特に消極的な柔道に対しての指導)例えば、片襟のような標準的な組み方でない罰則や襟を取らせないようにするといった罰則は今までは6秒からでしたが、国際ルールでは5秒を超えて適応となり、しかも同じ反則で2回目では3秒、3回目では即指導を取るように時間が短くなっていきます。

こうすることにより標準的な組み方でアグレッシブな試合展開になるような狙いがあるようです。

ただ自分が審判をしていて思うのはアグレッシブな試合展開になるように促すということは大事だと思うのですが、あんまりそのことを煽りすぎると、柔道の技自体が掛け急いでしまう柔道になってしまわないかが心配です。理想的なのは試合者の持てる力が発揮できるような試合展開を促すことが出来ればいいのですが、今回3つの試合を審判してみてまだまだ課題が山積みです。

これからも、理想的な審判が出来るようにも勉強していきたいと思います。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

赤ペン先生の様に、罰則における意味合い等も聞かせてもらえると、そう言う意図があるんだな、ともっと理解できると思います。

ただ単に、そう言う決まりだから・・・・・・
では、質の高い柔道にはならないと思います。

柔道って、罰則で勝ったり技の掛け数で勝ったり、そう言う事を競う競技ではないと思います。

大きな相手、手足の長い相手、その逆も・・・・・・

みんなが楽しめる柔道であってほしい。

裁くって、本当はモラルの問題だと思います。

それを統一する為にルールがある。

ズボンを握ってしまう事もそうですが、揚げ足を取るような罰則は可愛そうですね。

明らかに、柔道を害してる掴みと、そうでない掴み。

柔道以外でもそうですが、モラルの問題だと感じるのは自分だけでしょうか?

投稿: 柔道家 | 2010年5月17日 (月) 11時07分

私も赤ペン先生と同じ思いです。

とくに少年柔道においてはこの間の試合でも3分の試合で子供達を見てかなり体に負担があると感じました。

この部分はしっかり教える側が考えるべきだと思います。

そしてルールの方ですが、先日あった審判講習会でもありましたがルールも大事ですが、まずは指導する人間が指導していく上でしっかり組んで組み合う中でのお互いの攻防が出来るように指導すべきだと思います。

難しい問題ですよね…。

自分の能力ではまだまだ答えが出せれません。

投稿: まこやん | 2010年5月17日 (月) 12時45分

柔道家さんコメントありがとうございます。
モラルの問題・・・・・・・まさにそのとおりだと思います。
選手の能力を最大限に発揮できるようにそしてお互いがその部分を試し合えるような試合を促す事が審判の役割ではないかと思います。しかしなかなか難しいですね。
審判としてそして指導者としてもっと勉強をし、子供達にはなぜ反則なのかをしっかり伝え柔道を思いっきり楽しんでもらいたいです。

投稿: 赤ペン先生 | 2010年5月18日 (火) 11時25分

まこやんさんコメントありがとうございます。
今回の試合に関しては、この3分での試合は技での決着も増え柔道の質もよくなったように感じます。ただ試合数が増えてくるとちょっと考えなくてはいけないかもしれませんね。

投稿: 赤ペン先生 | 2010年5月18日 (火) 11時27分

ありがとうございます。
ウチの県はまだ3分の公式戦はありません。
練習試合では3分になると、しっかり勝てる。しっかり負ける。といった結果増え、番狂わせが少なくなるような気がしました。

番狂わせを期待する親としてはさみしいのですが、しっかり堂々と一本を獲る柔道を目指してほしいと思います。
北海道、私にとってはシベリアよりも遠く感じます。

投稿: 素人父 | 2010年5月18日 (火) 13時09分

素人父さんコメントありがとうございます。
確かに1分増えただけで、技による決着が増え番狂わせが少なくなっていたように思います。
この事でしっかり一本を取る力を求める流れになってくれるとまた柔道が面白くなっていくかもしれませんね。
今回川口道場から北海道には誰もいけませんでしたが、子供達の努力とその試合に取り組む姿勢はとても良いものがありました。その部分を大事にしてこれからも指導して行きたいです。

投稿: 赤ペン先生 | 2010年5月18日 (火) 14時39分

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