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2010年3月 4日 (木)

勝ちたい気持ち

先日行われた丸岡町少年柔道交流大会。

この大会では、しっかり組んで一本を取りに行く熱い試合がたくさん見る事ができた。

どのような試合があったのかは、丸岡柔道スポ少応援日記にてご確認ください。

そんな熱い戦いの中に、自分たちしてみれば非常に残念な試合があった。

それは、5年生のY雅の試合。

この日のY雅は非常に動きが悪く、初戦でいきなり丸岡スポ少のT君に判定で敗れるというスタートだった。そしてその後の試合をなんとか勝ち、予選リーグで勝率が並んだT君ともう一度再戦するチャンスが訪れた。

その再試合でのこと、試合は一度勝利し自信を持って前に出るT君のペースで試合が進んでいた。Y雅は自分の組み手になれず相手の前に出てくる圧力を防ぐ事ができず下がり気味の試合をしていた。

そして試合の中盤、Y雅は自分の柔道スタイルを捨てた。

相手の圧力がかかる前に組み際の技を連発しだした。しかも釣り手を奥襟気味に持ちそのまま潰れるように技をかける・・・・・・・そのような技を連発しだしたのである。

結果その技のかけ数で判定で勝利した。

試合後、Y雅に厳しく『あのような柔道では、今勝つ事ができても次ぎにつながる事は絶対ない』と指導した。Y雅も、試合に勝ったにもかかわらず悔しさからか目に涙をためて話を聞いていた。

そしてもう1つ残念な試合が・・・・・・・

それは3年生の決勝戦での事。

決勝に勝ち上がったのは坂井町柔道教室のH君と川口道場のT人だった。この2人は予選でも対戦しておりその時はH君があっさりと一本を取って勝利していた。

そしてはじまった決勝戦。試合開始直後自信を持って前に出てきたH君の払い腰を交わして足技で切り返し開始早々有効を奪ってきた。

そこまでは良かったのだが、そこからH君の前に出る圧力にT人は完全に守りに入ってしまった。

結果、反則で同ポイントに並び結果判定負け。

この2試合を見て非常に凹みましたdown

今まで練習してきた事はいったいなんだったんだ。自分の柔道スタイルを貫き通せるだけの気持ちをつくってやれなかったことの歯痒さと自分の無力感にかなり気持ちが落ちてしまいました。

試合を行うにあたって『勝ちたい』という気持ちは非常に大事であるしその気持ちがなければいけないと思う。しかし、その気持ちに自分の練習してきているという誇りのようなものを持ってもらいたかった。自分を信じ、そして練習を信じてそのやってきた事を全力でぶつけてもらいたかった。でも、今回はこの『勝ちたい気持ち』が過剰に出てしまったがために、自分のスタイルを崩してしまっていた。

その日の夜、この試合の事を引きずっている自分のところにある先生から電話があった。

その先生は、兵庫県で行われたB級ライセンス講習会に出席されて、今回の講道館試合審判規定の変更の情報を教えてくださった。その時に今回の試合の事をお話させていただいた。その先生は自分の話を聞いた上でこのようにアドバイスをしてくれた。

『そうか~、そんなことがあったのか~。でもな、それって教えてもいないのにそういう風にしたってことやろ?って言うことは、その子なりにその試合において色々考えてそして思い切って実行したってことやん。それはそれで、その子なりに自分で考えて柔道しているって言う事やろ?それは大事な事やとおもうで。だからな、その子が考えてやったことを認めた上でそうすることでの危険性や弊害の事をアドバイスして、今後どうしたらいいかを一緒に考えてあげる事が大事なんやないかな?せっかく考えて実行する力のある子なんやから一度の失敗を頭ごなしに否定せんと、この次の成功につなげてあげなあかんちゃうかな?』

この言葉に沈んだ気持ちが一気に吹き飛びました。そして、新たな指導の目標ができました。今回の試合では、非常に悪い試合をしてしまったと思います。相手選手には本当に申し訳なかったとも思います。しかしこれは指導者の責任。この失敗を糧にこれからの成長に繋げていきたいと思います。

最後になりましたが、今回試合の準備、運営に携わっていた丸岡町柔道協会の皆様そして丸岡柔道スポ少、川口道場の保護者の皆様、時計や呼び出しをしてくれた丸岡中、丸岡南中の皆様本当にありがとうございました。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

赤ペン先生はどうしても自分の考えを川口道場の全部の生徒に受け入れてもらいたいみたいですね!片膝付き背負いは禁止、一本背負いは禁止、これではまるで体の小さい者に勝つなと言わんばかりですよね。赤ペン先生の考えは正当なことだと私も思ってますよ、でも子供は勝ちたいんですよ。指導者の理想のために武道をしているのではありませんよ。小学生の試合はほとんどが無差別ですよね、どんな綺麗ごとを言っても負けてばかりではどんなスポーツも面白くないですよね、それと長続きしないんではないでしょうか?

投稿: | 2010年3月 4日 (木) 09時31分

はじめまして。

いつもブログを拝見させていただいてます。
今回の【勝ちたい気持ち】の日記を読ませていただき私も同じような昔似たような体験をしました。

その子は、練習では、しっかり組んで技を掛けるのに試合では、組みぎわの技ばかり。

結局返されて負けることが怖かったのでしょうね。試合ではそれで判定勝もできて、結構勝ち上がりました。
試合で勝てるのであんまりうるさく言わなかったのですが、中学になってからは、まったく勝てなくなり柔道を辞めてしまいました。

やっぱりしっかり組んでの技がないとダメなんだと思い今ではきっちりした技を掛けるよう徹底しています。

子供達は、みんな勝ちたいのだと思います。しかし、しっかりとした技が必要だということを伝えて行くことが大事だとおもいます。
偉そうにすみませんでした。

これからも頑張ってください。

投稿: 指導の反省 | 2010年3月 4日 (木) 17時19分

日曜日は、お疲れ様でした!大会では熱い戦いを見せて頂き、ありがとうございましたhappy01

Y雅君と美希弥の試合、自分のブログにも書かせてもらいましたが、僕は複雑な感想を持ちましたcoldsweats01 果たして美希弥は良い試合をしたのか?悪い試合だったのか? 僕には分かりませんでしたsweat02 試合自体は熱くはなりましたが!

赤ペン先生のブログを読ませて頂き、実際に指導されている先生があの2試合をどのように見ていたのかが分かり、とても勉強になりましたhappy01

次に対戦する機会があった時は、僕にも分かるようなどちらかの1本で試合が決まる事を期待します!本人達のためにも!!第一、その方が丸岡と川口道場らしくて燃えますからねhappy01

投稿: 柔道3兄妹の父、裕 | 2010年3月 4日 (木) 19時58分

?さんコメントありがとうございます。
この部分の事は、とても難しい部分であると思います。勝たせることによって柔道の楽しみを見つけ続けていく過程で自分の行っている柔道に限界を感じ自分で修正していく可能性もあります。

確かに小学生の柔道は無差別がほとんどでまだ未熟な体の小さい子にとっては不利な試合となるでしょう。
しかし、今回の試合のように、勝つために、巻き込むような技の連発では判定で勝てるかもしれませんが変なクセがついて技は出来てこなくなると思います。変な癖がついて勝てなくなってしまっては結局そこで柔道から離れていってしまうかもしれません。
難しいところではあると思いますが・・・・・・
理想としては勝ち負けだけでなくて柔道を行う事自体に楽しみを持たせてあげれる指導ができれば良いですね。coldsweats01

投稿: 赤ペン | 2010年3月 5日 (金) 13時53分

指導の反省さんコメントありがとうございます。
しっかりとした技を伝えていく事を大事にして行きたいです。なかなか難しい事ですが、そうすることで次ぎに繋がっていくように思います。
貴重な体験談ありがとうございました。
これからの参考にさせていただきます。

投稿: 赤ペン | 2010年3月 5日 (金) 13時58分

裕さんコメントありがとうございます。
日曜日はお疲れ様でした。本当に良い試合が多くてとても楽しかったです。
〇希弥君との試合では、判定を意識した試合運びになっていたように思います。それはきっと〇希弥君の成長に対する焦りから来るものだったのかもしれません。
もう一度気持ちの部分をしっかり鍛えて、次再戦するときは一本を取るかとられるかの試合が出来るようになってもらいたいです。
今後とも宜しくお願い致します。

投稿: 赤ペン | 2010年3月 5日 (金) 14時02分

毎回楽しみに先生のブログを拝見しています。
今回の赤ペン先生の内容と裕さんのブログ合わせて参考になります。
子供の柔道をきっかけで少年柔道の試合をはじめてみたとき投げる気のない小柄な選手の多さにがっかりでした。
うちの子供は目先の1勝よりも豪快に投げて1本勝ちすることです。
親として入賞したメダルより
豪快に投げて勝った映像が宝物です。
そんなわたしは先生のブログを読んで
「また父ちゃんと同じこと言ってるよ」
と言って子供に読み聞かせてます。
先生の考えが本当に勝つ為の秘策だと思ってます。

投稿: 他県のパパ | 2010年3月 5日 (金) 21時42分

他県のパパさんコメントありがとうございます。
柔道には確かに勝った時の達成感などの喜びもありますが、もっと単純な綺麗に投げた時のなんともいえない快感のような喜びがあります。できることなら子供達にこの快感を求めるような楽しみを持ってもらいたいと思います。
目先の1勝よりも豪快に投げて一本勝ちすること。
素晴らしい目標だと思います。
川口道場もそのような目標を持って頑張って行きたいです。

投稿: 赤ペン | 2010年3月 5日 (金) 23時16分

素晴らしいアドバイスをいただきましたね。

私も同じような葛藤の中で、指導者を続けています。

そのエピソードが正に、別な方に綴っている例の件です。
其の八まで来ていますので、良かったら、読んでみて下さい。

投稿: ガツ | 2010年3月 6日 (土) 19時53分

ガツ先生コメントありがとうございます。

このブログを通じていろんなアドバイスを頂き大変有り難く思っています。

先生の日記を読ませて頂きました。大変勉強になります。早く続きが読みたいです。

投稿: 赤ペン | 2010年3月 7日 (日) 10時14分

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