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2010年2月13日 (土)

講道館講習会

平成22年2月11日(祝木)に今年も講道館で行われる講道館講習会に参加してきました。

去年から少年部の先生よりお声を掛けていただき参加させていただいている講習会。今年も前日の夜10時から出発して東京へrvcardash

今年は午前10時から講習会が開始されました。

今年は講道館名誉館長であられる嘉納行光先生による講話があるからか、去年60名ほどの参加者だったのですが今年は97名の先生方が集まっておりました。

福井県から川口先生と自分を含め6名の参加。貴重な講習会を聞いてきました。

まず最初の嘉納先生からは柔道の歴史的な話を聞くことができました。嘉納治五郎先生の生い立ちから柔道に込めた想いなどを講義してくださいました。そして嘉納治五郎先生は柔道を普及させていくだけではなく社会に貢献できる人材を育てるという目標を持ち、高等師範となり教育者の育成にご尽力をされたそうです。
川口道場の子供の中にも将来、指導者を志してくれている子が何人かいてくれます。その子達にも今回のこの話をよく聞かせてあげたいと感じました。

次に、全柔連強化委員会男子ジュニアヘッドコーチであられる大迫明伸先生による少年少女の柔道指導と生涯柔道についての講習がありました。
まず最初に先生自身の身の上話がありその後に、少年少女の柔道についてお話がありました。

ジュニアヘッドコーチに就任して各地のマルチャン杯を見たとき、中学生が片膝つきの一本背負い連発、それに対し体の大きなものが両袖を持ってその手をクロスするように払い巻きで体を預ける。このような柔道が目に付いたそうです。このような事をしても有効しか取れず一本など取れないのに『よしよしよくやった』といっている指導者がいる。そのような少年規定を悪用するような指導者にならないようにとの注意がありました。
そのようなことをしていて勝てるのはせいぜい中学生の間だけ、その中学3年間で染み付いた悪いクセは高校・大学・シニアになってもほとんど取る事ができないとの話でした。
そして次にシニアの超級選手の話になり、

『シニアでも超級のほとんどの選手が前襟を持っての柔道が出来ない。背中を持つ柔道しか出来ない選手が多い。背中を持ってしまうと相手をひきつけての柔道しか出来ず、その柔道では海外の選手の方が本物である。日本柔道は前襟を上手く使う柔道が本物であるため少年のうちから前襟の柔道を指導してもらいたい。』

背中を持つ柔道では相手をひきつけて単発の払い腰、又は反対の小外ぐらいに技が限定されてしまい、体の力が強いものが最終的には生き残る力勝負の世界になっていってしまう。そうなってくると海外の手足の長いそして力の強い外国人の選手の方が強くなっていく。
ですからジュニアの段階から、奥襟の柔道に頼らず、前襟を持った柔道をしっかり指導してもらいたいとのことでした。

この前襟の柔道が出来る超級の選手がいないから篠原先生以降超級の全日本チャンピオンが出ていないのではないか?とのことでした。

そして次に寝技の話になり、その話では寝技の補強がおろそかにされているとのことでした。

『ジュニア強化合宿を見ていてとても高等な寝技の返し方が出来る選手でも、極まったと思った状態から簡単に返される。これは、地道な基本の反復が出来ていないからではないか?高等な返し方ばかりの反復ではなく基本の脇締め、えび、逆えびなどの補強をしっかり行わせて欲しい。 』

とおっしゃっていました。

川口道場も寝技に力を入れているので、このような基本の反復を特に重要視して少年の間にしっかりとした基礎を植えつけていきたいと思いました。

ここでお昼休憩を挟み、午後からは、全柔連審判委員会委員である平野弘幸先生の『少年少女の柔道試合における審判規定について』という講習を受けました。

まず、投げ技の判定から禁止事項の注意点、負傷、礼法などの説明を一通り受け、少年規定についての説明を受けました。後ろ襟、両膝、足取りなど教育的配慮、安全性の確保などを目的としたルールの説明を受けました。今回中でも、『無理な巻き込み』についての説明があり最初からつり手を離すように体を預けるようなものはドンドン反則を取ってほしいとのことでした。巻き込むことにより技が単発になるということと投げきる力が付かないということももちろんありますが、一番は体の大きなものが行うことにより起こる怪我に危険性があるという事です。

少年規定とは、生涯を通じて柔道を行えるようにするためのルールであり、基本の習得と安全性の確保という目的により作られたルールであります。審判員として危険な技を未然に防ぐということが審判の技量でもあるとおっしゃっていました。

最後に今度改正となった国際ルールの説明があり、特にいきなりの足取りによる説明がありました。このルールによりしっかり組み合うという場面が増えてきてよりダイナミックな柔道が期待できますlovelyそういった組み合ったときに強い柔道を目指した指導をして行きたいです。

最後に質問タイム!!今年も福井県軍団は質問攻め。しかし今回は時間の関係上あまり質問を受付けていただけませんでした。なので講習終了後に講師の平野先生を捕まえて、自分の質問をいくつかさせて頂きました。平野先生は、最近の流行の技のこともしっかり知っておられたので質問に的確に答えてくださいました。自分の質問は、最近少年柔道で頚部を決めて押さえ込む抑え方がありその場合の対処法を聞きました。当然危険だと判断した場合は、早めに『待て』をかければいいのですが、そういう押さえ込み方を指導している先生にしてみれば『なぜ待てなのか?』ともめる原因にもなります。どこからが危険でどこから大丈夫なのかという明確な線引きもありません。なので審判監督会議によりその技の危険性について話し合いその大会ごとで申し合わせてもらいたいとの事でした。

そうすることにより少しでももめる事が少なくなるという事でした。

こうして今回の講習会も無事終了。今年も大変有意義な勉強会でした。

帰りの車の中も、今日の反省会と、熱い柔道談議。大変眠たかったですが、福井までの道のりがあっという間に感じるほどためになる柔道談議でした。自分のような若造にまで様々な体験談やアドバイスを下さる少年部の先生方に本当に感謝したいです。

今回このような講習会にお声をかけてくださいました少年部の先生の皆様本当にありがとうございました。今回勉強した事を胸にこれからの指導に頑張っていきたいと思います。

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