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2009年3月25日 (水)

我が敵は我にあり!!キャプテンRの戦い 2

前回の続き

数々の大会で優勝し、絶好調のR。

そんなRが、次の年度を向かえる前、新5年生になるにあたってあることを決めなくてはいけなかった。それは、川口道場のキャプテンである。

当時、川口道場には新年度に新6年生になるものが誰もいなかった。そこで、新5年生の中からキャプテンを選ばなくてはいけない状況であった。

その前のキャプテンは、実力こそなかったが、川口道場全体をよくまとめ、練習の雰囲気を非常に良いものにしてくれた。
その流れを引き継ぎ、さらに飛躍させるためにもこのキャプテンが非常に重要になってくる。
このキャプテンを選ぶにあたって、指導者の中でも意見が分かれた。
実力から行くと間違いなくRがキャプテンに一番ふさわしいと思う。しかし、道場の雰囲気、練習に取り組む態度を考えると別のものが良いと考えてもいた。
色々考え意見を交わした結果、Rの成長を期待してRにキャプテンを任せることにした。

Rは、体も大きく試合で結果も出ている。しかし、まだ追い込まれた練習になってきたりすると自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうところがあった。体の大きなものが厳しい練習になってくると非常に苦しいというのはわかるのだが、弱いところが態度として出てしまう。
Rがキャプテンになるということはそういうところをしっかり治さなければいけなかった。

キャプテンとは、口だけでみんなをまとめてチームを引っ張っていくのではなく態度でチームを引っ張っていく見本となる選手にならなくてはならない。
そういう意味ではまだ自分はRに対して不安を持っていた。
ほかの5年生の子には実力こそないが、練習に取り組む態度の非常に良い子がいる。その子以上にRはみんなの手本となることができるか?と心配していた。

Rにも、キャプテンの重要性、そしてRに足りないもの、これから身につけていかなくてはいけないものを伝えれる限り伝えた。

そうして始動した新チームのデビュー戦。全国少年団柔道大会で、Rを中心とした新チームは、自分たちの予想をはるかに上回る大活躍をしてくれた。
この試合は、年度変りの前に新チームで争わられる。全国大会予選を兼ねており、4・4・5・5・5年生で構成される団体戦が行われる。
この大会に、5年生がいない川口道場は、全員4年生で大会に臨んだ。
予選リーグが始まりこの予選で1位通過のみが決勝トーナメントに進める。全員4年生の川口道場には非常に厳しい試合が予想された。予選リーグの一回戦で厳しい戦いながらも3-2の接戦をものにしまず一勝。この戦いで勢いに乗り、続く2試合目も3-0で快勝してきた。この戦いは自分たちの予想をはるかに上回ってくれていた。
そして決勝トーナメント一回戦、ここで強敵と対戦することになる。その相手はいつも合同練習などを行っている越前市柔道スポーツ少年団だった。試合が始まり先鋒有効勝ち・次鋒技有負け・中堅一本負け・副将一本勝ちという2-2の内容で負けている状態で大将のRに出番が回ってきた。相手は一学年上で大変実力のある選手体重が80kg以上ある相手と対戦することになった。少し前に合同練習で試合をした時は、秒殺されてしまった相手だった。
しかしこういう展開で燃える男Rは、気迫を全面に出し強敵に向かっていった。試合の中盤相手の不用意な払い腰を気合いで返して技有!!その後も気迫で前に出てなんと勝利してきた。
3-2で勝利してきた。その後準決勝で敗れてしまったが、4年生だけのチームでベスト4にはいるという快挙を成し遂げた。

この戦いによりチームは本当にまとまった。練習にも非常に気合が入り、去年と変わらないくらい活気のある練習ができるようになっていた。


この活気のある練習の陰には、キャプテンRの頑張りもあったが、そのほかにも周りの5年生たちがんばりもあった。
真面目で頑張り屋のYが常に大きな声を出しみんなの手本となり、面倒見の良いHが後輩たちに声だしを促す。
不器用だが一生懸命のJが、努力する姿を見せ、負けん気の強いNがどんな相手にでも弱いところを見せず向かっていく姿を見せてくれた。
それをRが大きな声でまとめるため、非常にまとまりのありそして向上心あふれる練習環境を作ってくれた。
この意識の変化を更に飛躍させるため、数多くの強化練習や、石川遠征、滋賀県遠征合同練習を繰り返した。

Rはキャプテンとして一番怒られていたと思うが、それでもチームのためにしっかり手本となる選手となるよう頑張っていた。遠征で様々な経験を積み、そのたびにみんなで話し合い、まとまりつつチームが出来上がっている。
その姿を見ている低学年の子たちも徐々に意識が高くなっていき道場全体が理想に近づいてきていることを実感できるようになってきた。

Rをキャプテンにして間違いではなかった。そう心から思えるほど、Rは頑張っていたし、それに見合うほどの成長を見せてくれた。

あの日を迎えるまでは・・・・・・・・

それは11月の頭に行われた『伊香郡柔道大会』でのことだった。
初めて参加するこの大会で、初戦を6年生のいない状態で4-0で勝利。Rは見事に払い腰で一本勝ちを収めていた。
続く2回戦も三重県の実力のあるチームから2-1で勝利してきた。
この日のRは大変調子もよくこの試合の相手もかなりの実力者だったのだが、しっかり組み合い互角に勝負できての引き分けであった。
しかし続く準々決勝で、それは起こった。
1−0で負けている状態で大将のRに出番が回ってきた。
こういう展開で力を発揮するRに自分たちも非常に期待して送り出した。
しかし、勝負に出ようとするRだったが組み際に小内をはいられ軸足が残ったままで勢いよく後ろに倒れてしまった。そのまま起き上がらない。自分で立つことも出来ない大けがをしてしまった。

幸い骨折はなかったのだが、この日を境にRの歯車が少しずつ狂いだしたのでした・・・・・・・続く

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コメント

いつもお世話になっております。
この度,石山塾のブログを作ってみましたので,相互リンクの方をお願いします。

http://ishiyama-jyuku.blog.eonet.jp/2711/

投稿: 石山塾の西原です。 | 2009年3月27日 (金) 14時50分

西原先生コメントありがとうございます。
先生もブログを作られたのですね。
喜んでリンクさせていただきます。これからいろいろと勉強させていただきますのでよろしくお願いたします。

投稿: 赤ペン先生 | 2009年3月27日 (金) 15時24分

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