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2008年12月 3日 (水)

どちらが良いのか?

醍醐杯の試合の後、子供たちの練習の雰囲気が良い方向に変わってきた。子供たちの気迫のある練習を見ていて、また一つ成長してくれたことをうれしく思っていた。

そしてそんな意識の高い子どもたちは、自分が指示していなくても自主的に志ノートを書いて持ってきてくれた。
ある子なんかは、何か試合や合同練習、試合観戦を行うたびに必ずこの志ノートを書いてくるマメな子もいる。
書いて来いと言っても面倒がってなかなか書いてこないのが普通と思うのだが、何人かの子は必ずと言ってよいほど、試合の感想や、これからの目標などを自由にノートを書いてきていた。

そんな、子供たちの志ノートに返事を書いていて、ある2人のノートの内容に注目した。

一人の子は、今回の試合で自分の良かったところと悪かったところを箇条書きで書き出し、それらを踏まえて今後の練習をどうするかと非常に要領よくまとめられていた。
特に注目したいところは自分の悪かったところとしてまとめられている文章で、自分たち指導者もおもっている注意点であったりするので、たまに本当に驚かされる時がある。
本当に様々な、内容の注意点、反省点、目標などたくさん書いてくる。

もう一人の子のノートには、試合のことに対して、自分のやりたかった事のみ簡潔明瞭に書かれている。
しかも、そのやりたかったと目標にしていることは、たくさんの試合や合同練習のたびに書いてくるノートの内容としてあまり変化がなかった。
ただひたすら、『寝技ならこういうことがしたい、立ち技ではこういう風にしたい。でも今回の試合ではだめだった。これから練習していきたい。』とその事のみ書かれていた。

2人のノートを見比べてみて、非常に考えさせられる内容であった。

このノートを見比べたとき、前者のノートをみて、自分たちの指導の目標としている『自分で考える柔道』ができるようになってきたのではないかと非常にうれしく思った。
非常にたくさんの注意点を見つけだすことができており、その内容も実に的を得ている。指導の参考にさせてもらうこともたびたびある。

一方、後者のノートにも明確な目標に対して、その、一途な目標設定の大切さも重要であると感じる部分がある。
このことは、自分のできないことに対してのしっかりとした目標設定と、その目標に向かってモチベーションがしっかりしているということに繋がることである。
実際非常に不器用な子ではあるが、最近立ち技寝技ともに確実な成長を感じる。

このノートを見たとき自分は、どちらの方が今少年柔道では大事なのかを考えた。

どちらかというと今まで自分は後者のような考え方を少年柔道ではメインで教えてきた。まずは一つ軸となる技を身につけることにより成長に合わせて枝をつけていくことができるので、一つのことをひたすら身につける練習を大事にしてきた。

しかし、今年に入り様々な遠征や合同練習で魅力的な道場やチームを見ていて、その子供たちは自分でいろいろ考え行動していることに気づき、ここ最近では『自分で考える柔道』というものを意識させて子供たちに接していた。

その指導のせいかもしれないが同じ道場内で、こうも両極端な考え方が生まれてしまっていた。最初は指導者として片方の考え方をメインにして指導しなくてはならないのではないか!!と思い、ノートの返事をするときに、どちらか片方にもっとこうした方がよいといったアドバイスを書こうとし、どちらの考えにするのか非常に迷い考えていた。

しかし、時間がたつにつれ、だんだんどちらかに偏らせることの意味があるのか?という考えが出てきた。

結局、それぞれのノートにはいつものように、返事を書きそのままにしておいた。

道場内にさまざまな考えが出てくることは『自分で考える柔道』を目指していけば自然と出てくることである。目標に向かって努力していく事【志】ことができればその方向性だけを揃え様々な考え方行動をとってもよいのではないだろうか?

子供達が見つけた考え方の良い部分を最大限に引き出していけることに専念する。そのことが今の自分の目標となっていった。

どちらが正しいのか?どちらが良いのか?正直わからないが、これからこの子たちの成長を見守りながらこの子たちと答えを探していきたい。

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コメント

いい指導をされておられますね。
私も以前、試合後に感想を選手に
書かせ、そして、卒業の
ときに渡していました。
その時も最初は、いやがっていましたが、自分なりに分析できるようになりました。最近は、私が怠け気味・・・で
やっていませんが、『復活』させて
みようかとも思っています。

投稿: jigozen-judo | 2008年12月 3日 (水) 22時17分

jigozen-judo さんコメントありがとうございます。
先生もやっておられたのですか!!
確かに大変ですが、子供達と信頼関係を築いたり、成長を確認するのにはとてもよい方法ですね。
しかもそれを卒業の時にプレゼントされていたとは素晴らしいですね。
是非また復活させて子供たちの考えを確認してあげてください。

投稿: 赤ペン先生 | 2008年12月 3日 (水) 23時55分

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