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2008年8月27日 (水)

目指すべきところ・・・・

先日の全国小学生学年別柔道大会に参加して、全国の少年達の柔道を見たり、色んな先生とお話させていただいて、いろんなことを考えさせられた。

あまりにも色々ありすぎて、自分達の今目指しているものが見えなくなるほどだった。

まず全国大会の試合を見て、さすがに各県の熾烈な戦いを制して集ってきている選手達だけあってものすごくレベルが高かった。
身のこなしがもう大人顔負けの動きであった。

しかし・・・・・何か、自分の理想としている柔道とは違う柔道であった。

この柔道を見ていると、何か北京オリンピックを思い出した。組み手争いばかりの試合展開、組み際の飛びつく技だし、頭をつき合わせて絞りあい、足を取りにいくJUDO。

それに近いものを感じた。

ある先生なんかは

『2メートルほど離れたところでくるくる回って組んだと思ったら一本背負いで潰れる。組んでいる時間なんて10秒ほどannoy柔道が嫌いになりそうです。』

とだいぶご立腹でした。

確かにそのような柔道で判定勝ちを納めている選手も何人か確認していました。

そのほかに、自分が一番の驚いたのは、ある選手の試合を見学していた時のことeye

一方の選手Aは、開始早々追い込みながら、飛び込んで内股を放った。引き手が外れてしまったのでポイントこそなかったが、

『小学生であの入り方ができるとはすごいsign03

と思いそのあまりにも綺麗な入り方に、非常に感心しながらその試合を注目してみていた。

相手の子Bは、一生懸命技をかけているが片膝をつき、組んだらすぐ潰れるように技をかけていた。技のかけ数で勝負しようとしているのだろうか?
しかし、あの綺麗な入り方をする子なら、一本を取ってくるだろうと見ていると・・・・

一分位たったところで、あの綺麗な技に入っていた子の柔道スタイルが激変した。

姿勢良く、組んでいたはずの選手が、いきなり組み際に片膝付きの背負いをしだした。次は片膝付きの袖釣り込み腰。あきらかに技のかけ数を競うような柔道になっていた。勝負に負けないための行動だろうか?結局、技のかけ数で負けないようにしようとした選手Bが不用意に技をかけたところを返して選手Aの一本勝ち。

小学生で、谷選手や石井選手のような、相手に合わせた負けない柔道を心得ている子がいた。『小学生のレベルでここまで出来る子がいるのか・・・・』

と感心する反面何か寂しい気持ちになっていった。

小学生のうちでもう完成されすぎてしまっているように感じた。
自分としてみれば、よい技や入り方が出来るのであればそれをもっと伸ばしていけばよいのに・・・・と思うが、そうすると試合では負けてしまうのかもしれない。

試合があれば子供達や指導者はやはり負けたくない。自分だってそうだ。しかし、小学生のうちから結果にばかり囚われて、試合に負けないスタイルで戦う事は、子供にとって良いことなのだろうか?

試合に勝てば、自信にもなるし、次への励みにもなる。モチベーションも上るだろう。
しかし、試合で手ごわい相手に当たった時に、一本を取る柔道を捨てて掛け数で勝負するようになってしまっては、これから先、強い相手から一本を取る柔道ができないのではないだろうか。

体が出来上がり自分の柔道が出来あがった状態であれば勝負の駆け引きがあってもいいかもしれないが、あれではまるで小学生の大会がゴールになっているように見えてならない。

試合前日、全中を見てこられた先生が、完成された中学生の行なう柔道をみての感想として、

『これから先、あの子達は高校・大学で何を上乗せしていけるのだろう?』

と危惧されていたのだが、少し意味がわかったような気がしました。

とはいえ、小学生であれほどの動きを出来るようになるまでにはものすごい努力をしているから出来る事なのだと思います。

指導者の先生方の研究や努力の賜物だとも思います。

この結果を受けてこれから先自分はどのように指導していくべきなのか、少年柔道を指導する事において目指していくところはどのようなところにあるのか?じっくり考えて指導していきたいと思いました。

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コメント

難しい問題ですね。私もいろいろな情報から柔道とは、少年柔道とはと言う事をみなさんどう思っているのか・・・色々勉強中です。
あれこれ書くのはやめておきます誤解をうむのはいやなので・・・
それにしても全国レベルの子供達を見られる先生が羨ましく思います。
強い道場は一体どんな稽古をしているのかとても気になります。

投稿: カニーマン | 2008年8月27日 (水) 17時33分

前に、「勝負に勝つことは柔道を続けていく上での最も重要な糧」と表現させていただきました。
が、ここでもう一つ言わせていただきます。

「一本を取る悦びはなにものにも勝る!」

一本をとることは、即ち勝つことにも繋がります。
一本をとりたいと願う気持ちが一本をとるための稽古に繋がるとも言えるのではと思います。

誰でも簡単にとれるようになるなら苦労はしない・・・
そんな声も聞こえてきますが、理想なき研鑽は進歩的でないとも思います。

少年の皆には、北京五輪で言えば、塚田選手をみて感じるものがあってほしいですね。

投稿: セニョ~ル | 2008年8月28日 (木) 00時22分

カニーマンさんコメントありがとうございます。

自分も少年柔道はどうあるべきかということを勉強中です。そういう意味では今回の全国大会は非常に考えさせられることが多かったです。
強い道場はいったいどういう稽古をしているのかと自分も気になりますが、自分の知っている強豪道場の練習は、至って普通のことをしていることが多いです。ただ、子供達の意識が以上に高いので、同じことをしていても中身が全然違うと思います。
結局、『何をやらせるか』ということより、『子供達が何をするのか』ということで強くなっていくのだろうと思います。

投稿: 赤ペン先生 | 2008年8月28日 (木) 08時11分

セニョ~ルさんコメントありがとうございます。
>「一本を取る悦びはなにものにも勝る!」
まさにそのとうりだと思います。あの快感は、厳しい練習の思い出を帳消しにしてくれるようななんともいえない快感です。

これがあるからこそきつい練習でも乗り越えていけるのだと思います。
あの塚田選手の試合は本当にカッコよかったです。
あのようなカッコイイ柔道を目指して頑張っていきたいです。

投稿: 赤ペン先生 | 2008年8月28日 (木) 08時16分

ガッと組んでグワッと行く、少年柔道を目指します。

示現流ですよ。(ニヤリ)

投稿: 伏龍・ | 2008年8月28日 (木) 10時44分

伏龍・さんコメントありがとうごさいます。

二の太刀いらずですねsign03(ニヤリ)

投稿: 赤ペン先生 | 2008年8月28日 (木) 12時06分

「一本を取る悦びはなにものにも勝る!」
そうですよね~confident セニョ~ルさんcatface
一本勝ちした時の子供達の誇らしげな顔、照れ笑いを浮かべた顔、喜びの笑みを必死にこらえる顔、必要以上の『ヤァァァァ―sign03』の雄叫び(?)
そんな子供達の至福の顔を見るのが、私の至福の瞬間です。
皆さんと同様で私も、リードしながら最後の最後まで前に出て、金メダリストに何度も【帯をほどけさせsweat02】休憩させた塚田選手。あのような柔道を子供達に意識してもらいたいです。
(しかし、あれだけ帯が解けるのは、幼稚園児でも無いですねcoldsweats02

投稿: クリリン会長 | 2008年8月28日 (木) 12時18分

クリリン会長コメントありがとうございます。
柔道の醍醐味である一本勝ち・・・・・
この喜びを伝えて行きたいですね。

そしてその一本勝ちを求めて戦う姿は本当の感動を呼びます。だから敗れた塚田選手の試合に対してみんな『感動した』というコメントをするのでしょうね。

まあ何年かしたら記録の方で判断されてしまうんだろうけど・・・・・・

投稿: 赤ペン | 2008年8月28日 (木) 12時53分

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