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2008年4月23日 (水)

自分の道を信じて・・・・Yの歩む道 最終話

前回の続き

一生懸命練習するY。
その努力が徐々に実りつつあったが、どうしても勝負弱いところがあった。

そんなYであったが、飛躍的に成長する出来事があった。それは、石川県で行なわれる大会に参加したときであった。その大会では前日から石川県で合同練習が行なわれるので川口道場も毎年参加させていただいていた。

その合同練習に、当初選手として起用していた子が体調不良になってしまったので急遽Yに参加するように伝えた。

合同練習には、石川県でいつもお世話になっている竹野道場、石川県でもトップクラスの窪田柔道倶楽部、滋賀県の強豪湖東錬成館、そして全国的にも有名な白根柔道連盟鳳雛塾など、ものすごくレベルの高い合同練習になっていた。

この合同練習で沢山練習試合をさせてもらい、とくに同じ学年の同じような体型の子にまったく歯が立たなかったことが非常にくやしかったらしいが、その経験が飛躍的にYを成長させた。

次の日の試合当日、組み合わせを見てみると非常に厳しい組み合わせになっていた。

予選リーグで、去年の石川県のチャンピオンチームと対戦する事になっていた。正直大差で敗れるだろうと思っていた。試合が始まり先鋒が何とか引き分けてきて次の次鋒戦も強敵相手に何とか引き分けてきた。次に中堅のYの戦い。相手はYの倍の体重を持つ大きな選手。簡単にひねりつぶされるかと思いきや、しぶとく頑張っている。とくに腰を引くわけでもなくつり手で相手をコントロールしながら戦っている。時間間際に相手の捨身の小外で万事休すかと思われたが、ぎりぎりで体を捻り、試合終了。なんと引き分けてきた。その後副将・大将と6年生に取られてしまい、敗れてしまったが、前半で失点なしで戦えたのは予想外でした。

しかしまだ予想外の試合が続きます。この大会は予選で敗れてもその順位でそれぞれ決勝トーナメントに進め、川口道場は予選2位になったので決勝2部トーナメントに進む事ができました。

その初戦は、大将に北信越の強化選手が控えるチームで、なんとしても大将までに勝負を決めたかった。
先鋒が引き分け、次鋒が一本勝ちで向かえた中堅 Yの試合、相手は体の大きな女の子。試合開始直後に大外刈りで大きく崩されてしまう。何とか腹ばいで逃れたものの、非常に嫌な立ち上がりでした。
しかし、この日のYは大きな相手に対して決して気持で引く事はなかった。
そして、なんと小内で有効を奪ってきた。取り返そうと前に出てきた相手に対してすぐさま背負いで技ありを奪い、なんと勝利を納めてきた。
大将が一本負けをしており、この試合でもし負けていたらこの戦いは敗れていただろう。

たった一日の合同練習で同じ学年のしかも同じ体型の子が行う厳しい柔道を体験する事により、ここまでの成長するという事に対し非常に驚いた。

その次の試合は、前日の合同練習でお世話になった鳳雛塾に3-1で敗れてしまったが、Yにとってはとても自信をつけることのできた大会でした。

試合の後の志ノートに『今回の合同練習で、自分でも少し変われたような気がします』と自分の変化を確信する事が出来たと言う手ごたえがあったことが綴られていました。

一生懸命するが、なかなか勝ち星に恵まれず、自分に自信がないためチームのために引き分ける柔道を目指した事のあるY。

しかし、様々な経験から少しずつ自分に自信を持ち、自分を高める事を目指す事が出来るようになってきました。

とはいえ実力的にはまだまだの選手!!自分を高める事を目指し、自分の目指す目標に向かって歩んでいってもらいたい。

Yの中にある困難なデコボコ道。躓いて転ぶ事があると思うが、夢という名の目的地に向かってひたすら歩いていけ sign03

終わり

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