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2008年1月 8日 (火)

寒稽古

今週一週間は寒稽古と銘打って毎日練習を行う。

寒稽古とは昔から武道では精神修行の一環として取り入れられており、1月6日ごろの小寒から、1月20日頃の大寒にかけて行われている行事である。

柔道では次のような趣旨で、この寒稽古を取り入れている。

『凡そ人の世に立って事を為すに当たっては、一身一家の為にすると、他人又は国家の為にするとを問わず、心身を労せずして成ることなかるべし。而して寒暑に屈せず、苦痛を忍び労働に耐えうるが如き力を有することは、成功に必要なる条件なり。又困難にして躊躇逡巡せず、却って勇気を励まし、之に打ち勝つ方法を講じ、進まんとして止まらざるが如きは、成功に必要な気象なり。されど、かくの如き力と気象とを有せんと欲せば、平素に之に必要なる鍛錬を為さざるべからず。寒風に曝されて戸外にあるを厭わず、炎天に照りつけられて道路を歩行するを辞せざるが如き習慣は、単独に之を養うことは甚だ難しとす。

柔道の修業の如く他に一種の目的ありて、之を遂行せんが為に自然に其の習慣を養うが如
きは、最も適当なる方法とす。苦痛労働に屈せざる力の如きも、元気を鼓舞して難事を仕遂げんとする気象の如きも、寒稽古によって自然と養はるるなり。故に寒稽古を以て、単に人を投げ、人を捕うる術を練習する修行と心得る勿れ。寒稽古は精神鍛錬、身体鍛錬の上に、最も適当なる好機会を与うるものと考え、他日社会に立って諸般の事業を為す力は、此の機会を利用して養うことを得るものなるを忘るべからず。』

嘉納治五郎師範  (
月刊「国士」(明治32年より)

このことをいかに子供たちに伝えるか、練習までにずっと考えていた・・・・
いかにわかりやすく、そして真髄を伝えることが出来るのか、なかなか良い伝え方が浮かんでこない。

そこで昨日はこう伝えた
『寒稽古とは、なぜこのような寒いところに集まり練習しなくてはならないのか?寒いところで練習すると痛いし、寒いし、やりたくないだろう? このようなさむいところで何故わざわざ練習をしなくてはならないかというと、自分の嫌なとこ辛いところに自分からそこに身をおき弱い自分と向き合う環境を作るため。 そして打ち勝つことに挑戦するためである。一年の始めに弱い自分に勝つことを練習しそして打ち勝つことにより何事にも負けない気持ち、心の強さを身につけるということが一番大事なことだと思う。皆弱い自分に負けないようがんばれ!!』

言いたいことはまだあったがとりあえず一番伝えたかったことを子供たちに伝えて練習開始。まずまずの練習内容であった。いつも遊んでしまう子が、最初に話したことが伝わったのか(それともただの気まぐれか・・・)何故か一生懸命やっておりなかなかよい雰囲気で練習を行っていました。去年までは、後半疲れてくるとダラダラとしてしまっていたのだが、今年は後半になっても動きが衰えてきていないので、少し早めに練習を終えることが出来ました。この集中した練習を大事にしていってもらいたい。
とりあえず寒稽古の1日目が終了した。この気持ちを疲れがたまってきても忘れることなく今年1年走り抜けてもらいたい!!

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コメント

寒稽古お疲れ様でした。つらいけど先生から嘉納大先生の教えを習い自分で理解し精進できるように頑張ってください。小学生からつらい練習頭がさがります。けがしないように頑張ってください。

投稿: 星 哲也 | 2008年1月 8日 (火) 14時44分

さすが赤ペン先生

自分の柔道に対する甘さに
恥ずかしくなりました・・・

投稿: こぐま | 2008年1月 8日 (火) 18時29分

星さん・こぐまさんコメントありがとうございます。

寒稽古として一週間毎日練習。これは子供だけでなく大人でも嫌な事だと思います。しかしこの嫌な事でも目標の為頑張る事を習慣付けるため行ないました。
中学生の頃、寒稽古といって裸足で雪の上を走ったことがあります。そのときは、『絶対こんなの意味ない~』とおもいながらやっていましたが、ようやくこの年になってなぜ寒稽古を行なうのかということに行き着きました。
でも、意味なんて最初から決まっていないのかもしれません。結局どんな事でも自分でどう感じるかで意味が変わって行くんだろうと思います。子供たちにはこの寒稽古を良い意味で受け取ってもらいたいです。

投稿: 赤ペン | 2008年1月 9日 (水) 14時39分

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