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2007年2月 7日 (水)

指導の方向性

2月4日(日)の羽咋少年柔道親善大会の試合を見ていて気になる試合があった。

それは、決勝リーグのひとコマで、片方は全国大会にも出場しているような強いAという選手、もう一方は、体の線の細いBという選手。試合が始まるとB選手は組み合おうとせずくるくると回りだした。A選手が組もうとしてもなかなか組み合わず組んだらすぐ潰れてしまう。A選手はここで自分が一本取らなければと言う思いからだと思うが後半悔し涙を流しながら試合をしていた。結局A選手が注意ポイント(審判によれば警告以上までいくかもしれないが・・・)で勝ったのだが、チームとしては内容の差で負けてしまった。

結果から見ればB選手が一生懸命逃げ回りそのおかげでチームが勝ったのかもしれない。B選手がチームの勝利に貢献したといえる。

もし、うちのチームにこのような場面が訪れたら、指導者として自分はどうしただろう?
子供はチームのため自分より強い相手に負けないよう必死で逃げ回る。一生懸命引き分けを狙うのである。子供が誰かのためにみっともなくても必死で頑張る姿を見たとき、その子を認めてあげたい気持ちも少しはある。ここでチームが勝つことにより柔道が好きになって、努力をしてしっかりした柔道を身につけるかもしれない。

そのような事を思いながらいろいろな試合を見ていると、昔指導をお手伝いしていた道場の試合がやっていたので見にいってみた。その道場の5年生の子が体の線の細い小さな子でそこで取られてしまうと思っていた。ところが結構強いチームから引き分けていた。それも逃げ回る事で引き分けるのではなく、しっかり組んで引き分けていたのである。昔は簡単に取られてしまう子だったのだが、ちゃんと組んで勝負をして引き分けるようになっていた。きっと相当の努力をしたのだろう。この日の試合、全試合引き分けだったのではないだろうか?

同じ引き分けでもその子の気持ちの部分で大きな差がある。確かに、強い子にしっかり組むということはとても怖く勇気のいる事だと思う。でもそこに、勇気を持って自分の練習した事を信じて組み合う。そうする事により心身ともに成長があると思う。逃げ回って引き分けても、その子が得るものは後ろめたいものになるのではないだろうか。

これらを見て川口道場では、結果的に負けてしまう事があっても自分の力を信じ強い相手に向かっていける、そういう気持ち負けする事の無いような指導していきたいと思った。その経験をすることでその子が成長できるよう、後ろ向きな姿勢ではなく、前向きに挑戦する気持ちを育てていきたい。それで負けたとしても、子供には挑戦した過程を認め、褒めてあげたい。

少し甘い考えかもしれないが、まだ小学生、可能性に満ち溢れている。今結果を出す事ではなくこれから成長して色んな結果を出してくれればいい。そして、この前向きの姿勢が柔道だけではなく社会に出たときに役に立ってくれれば・・・と思う。

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